夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

栗拾いの日々

2010-09-22 06:17:56 | マロン農場
 マロンとはフランス語での栗で、英語ではchestnutである。ちなみにハングルではパンという。
 法人が委託された栗畑にはこの栗の成木が100本以上もあって、このところ毎朝休みも返上で栗拾いをしている。十五夜が今日22日なのでか、まさに栗も日増しに収穫量を増してきた。それでも実を落としているのは早成種の栗が5,6本で、それも一日20キロを超える量であるから、これから残りがいっせいに落下し始めることを思うとその処理も悩みともなる。農薬はかけていないのだから、虫の食った栗も結構ある。去年までは原ヶ平農場にあった栗の木が2本で、量的にも施設内で食べるにもちょうど適量だった。しかしこの100本以上の栗は、想像をはるかに超える。虫さんにおすそ分けしても尚余りあるのである。
 栗と向き合うようになってから、栗のことが少しずつわかり始めている。やっぱりお日様が当たらないと栗も良い実をつけない。だから11月に入れば、枝の剪定も欠かせない作業となる。栗の木は放っておけばどんどん高くなって、そのうち手の届かないところまで伸びていく。三内丸山遺跡にある巨木は、その栗の木である。できるだけ管理しやすくするためには低木に抑える選定技術が必要となる。
 この枝の剪定後の枝処理も大変で、未だにその残骸が農園に山積みである。更に草刈り作業や栗の毬(いが)の処理方法なども未解決な課題で、なかなか大変な作業だ。
 栗は実り始めると毬が口を開け、実が日光に当たって白色から茶色に変色して行く。そして熟すと、風に揺られてぱらぱらと実を落とす。大きな実は直径3センチを超える。何より栗の皮は輝いていて、毬に接していた底の部分は新鮮な白色である。毬のまま落ちてくると、農園のあちこちでドス、ドスという音が聞こえてくる。この時期、こんなに栗の畑は賑やかだったのだとあらためて思うことだ。
 栗園は日陰も多く、キノコがたくさん生える。この剪定後の枝を丸太に切って、シイタケ栽培もありかと思い始める。
 結局栗の販路は、わが事業所「あんしん屋(福祉ショップ)」と「ゆいまある(パン屋)」、そして市内にあるケアホーム前での販売を行っていたが、それでも処理しきれないので2,3日前から市場に出し始めている。

 栗の食べ方は「煮る」「焼く」「栗ご飯」、そして「お菓子」などの加工方法もある。早速昨日家内が渋皮付きの甘煮に挑戦して、私も試食したがこれがまたとても美味しかった。
これからパン屋の新商品として開発できるのではないかと期待している。
 栗は洗ってから冷蔵庫で1℃~5℃で冷蔵すると、虫の発生も心配なく長期保存できると聞いている。
 来年はさしずめ観光栗園として、オープンした方が得策のような気がしている。豊かさと共にある贅沢な悩みに変わってきている。

 きょう(22日)は十五夜だが、あいにくの天候で最高気温も一気に18℃に下がって来た。雨が降ろうと風が吹こうと、栗拾いは続けなければならない。これもメンバーさんたちの給料を向上させる資源なのだから・・・。