夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

短歌/追悼

2009-05-24 07:20:45 | 創作(etude)
 
 ・人生を流星のごと消え去りし汝の残しおる遺児逞しく

 ・水臭き汝の別れかたあまりにもまた会えるよと言わんばかりに

 ・喪主として挨拶に立ちとつとつと我来生も父の子であれ

 ・縁遠き友との邂逅通夜の席去り逝ける友の意思すら感ず

 ・逝く人に別れの言葉伝えたし会いにも行けぬ子の夕餉かな

Kさんの通夜

2009-05-24 07:18:31 | つれづれなるままに
 Kさんが急逝し、昨夜通夜に出かけた。かつての私が勤務した会社の、上司の義弟である。享年62歳。肺がんからの全身転移という。
 私が就職したのはその会社の立ち上げからで、31年前のこと。15年前に16年間勤務して退社し、別会社を立ち上げた。昨年息子さんと二人で彼の跡継ぎである次男さんと一緒に、ふらりと私の会社に会いに二回来てくれた。
 昨日の通夜で長男さんの喪主挨拶で、約3年前から余命1年といわれてきたことを知り、愕然となった。お別れに来てくれたのかと思えば、なんとも胸が痛くなる。
 まったく予期せぬ彼の死は、葬議場の祭壇に飾られた彼の明るく笑う遺影が語りかけているかのようだった。「よく来てくれた」そう語っているかのようである。
 通夜の最後は読経の僧侶の話である。「般若心経」の空即是色、色即是空などの解説であった。結論は「永遠なものはないので、一瞬一瞬充実した生き方が大切」ということなのだろうか。
 そのことばを引きずりながら昔の会社の仲間と4人で、彼を偲んで遅くまで飲んだ。
 

短歌/再会

2009-05-24 06:53:39 | 創作(etude)
 ・わが友と愉しく語れば時忘れ重き十字架引きて帰らん

 ・三歳のきみを抱きて童話読み今は三十路の君にその書が

 ・じじばばと呼ばれし仲間集まれば声のみ同じあの時のまま

 ・懐かしき友の名前を語り合う風雲の人憧れの人

 ・迷い道袋小路に佇みぬため息の先に朝顔咲いて