「自由への一歩」
桜の花びらが
強風で
吹き飛ばされ
津軽の
ぶんぶという
凧が長い足を
振り回しながら
旋回している
ぼくは
きょうこの場所で
補助輪をはずして
はじめて
自走の日だ
お母さんもこのぼくの
荷台をつかんで
必死の形相だ
ぼくは
補助輪も
お母さんのささえも
きょうついに振り切って
このペダルを
力強く踏み出すんだ
ぼくの願いはただひとつ
自由という名の自転車乗りだ
「いち、にぃ、のぉう、さん!」
ぼくはついに
大地から足をけって
ペダルを踏んだ
ふらふらと
蛇行しながら
でも思いは一つ
ペダルを回し続けることだ
するとやにわに強風が
僕の背後から
ぼくを押しながら
「ぼうず、えらいぞ」と
耳にささやいた
ぼくは今スピードを手に入れた
お母さんの見守るはずの後ろなど
決して振り返らないんだ
自由だ!
ぼくの自由が
ペダルにある
ぼくの冒険の道が
ハンドルにある
あの川で魚取りもできる
あの森で虫取りもできる
万歳!ぼくの出発の日だ
桜の花びらが
強風で
吹き飛ばされ
津軽の
ぶんぶという
凧が長い足を
振り回しながら
旋回している
ぼくは
きょうこの場所で
補助輪をはずして
はじめて
自走の日だ
お母さんもこのぼくの
荷台をつかんで
必死の形相だ
ぼくは
補助輪も
お母さんのささえも
きょうついに振り切って
このペダルを
力強く踏み出すんだ
ぼくの願いはただひとつ
自由という名の自転車乗りだ
「いち、にぃ、のぉう、さん!」
ぼくはついに
大地から足をけって
ペダルを踏んだ
ふらふらと
蛇行しながら
でも思いは一つ
ペダルを回し続けることだ
するとやにわに強風が
僕の背後から
ぼくを押しながら
「ぼうず、えらいぞ」と
耳にささやいた
ぼくは今スピードを手に入れた
お母さんの見守るはずの後ろなど
決して振り返らないんだ
自由だ!
ぼくの自由が
ペダルにある
ぼくの冒険の道が
ハンドルにある
あの川で魚取りもできる
あの森で虫取りもできる
万歳!ぼくの出発の日だ