TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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新たな人骨片出土 渋川・金井東裏遺跡

2012-12-21 21:04:37 | 地域文化・地域資源

  6世紀初頭の榛名山噴火の火山灰層に埋もれた状態で、古墳時代の鎧(よろい)を装着した人骨が国内で初めて出土した渋川市金井の金井東裏遺跡で20日、新たに人骨1片が見つかった。腕か脚の骨の一部で、これまでに出土した鎧の人骨、乳児の頭骨と同じ火山灰層から見つかっており、同時に被災した別の人物とみられる。調査に当たる県埋蔵文化財調査事業団は、鎧装着人骨を噴火を鎮める儀式中に被災した首長とし、周囲に大勢の人がいた可能性を打ち出しており、今後の研究を進める上で重要な手掛かりになりそうだ。

 新たな骨が見つかったのは、鎧装着人骨の出土地点から5メートルほど離れた場所。鎧の人骨が倒れていた溝の西側の延長線上に当たる。鎧の人骨とある程度離れており、頭骨だけ見つかった乳児の骨でもないことから、〝第3の人物〟の可能性が極めて高い。

 骨は火山灰に埋もれた状態で20センチほど出土したが、一部はまだ埋もれているため、長さはそれ以上あるとみられる。骨は二股に分かれていることから、腕か脚の可能性が高い。鎧装着人骨の出土を受け、事業団は18日から溝の未発掘部分の試掘を進めていた。