TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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敦賀2号機、活断層の可能性-長期視点の欠如-

2012-12-10 19:09:30 | 経営全般

 日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)で、敷地内の岩盤の亀裂(破砕帯)に活断層の疑いが指摘されていた問題で、原子力規制委員会は10日、現地調査の結果を検討する評価会合を開きました。

 2号機原子炉建屋の直下を通る断層について、専門家5人全員が「活断層の可能性が高い」との認識で一致。これを受け田中俊一委員長は、個人的考えと前置きした上で「今のままでは再稼働に向けた安全審査はとてもできないと判断した」と述べました。

 規制委は近く会合を開き、評価結果の妥当性を判断するが、再稼働は認められない見通しとなりました。長期間再稼働できない事態が想定され、廃炉を求める声が強まることも予想されます。原発の断層問題で、専門家調査団が活断層と判断したのは初めて。

 評価会合では、日本原電が調査のために掘った試掘溝の西側に、2号機原子炉建屋直下を通る破砕帯「D-1」の一部とみられる活断層が存在する可能性が高いという点で一致しました。

 疑問に思うのは、このような場所になぜ「原発」を作ったのかということです。製造物責任という言葉がありますが、日本という国は、将来のことを考えるというような長期視点でものごとを考えるのが苦手のようです。

 太平洋・アジア戦争も長期的な戦略を持たずにずるずると戦争に突入してしまったものでした。

 そして、時代の転換期である今こそ「長期視点」が必要な時代ではないかと私は思います。