TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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製造業大手が地元群馬県に生産集約相次ぐ

2009-11-19 07:43:11 | 地域産業
景気低迷で事業再編に乗り出す企業が相次ぐなかで、金属や自動車部品などの製造業大手が生産拠点を地元群馬県内の工場に集約する動きが広がっています。

 DOWAホールディング傘下のDOWAサービスエンジニアリング(東京・千代田)は、自動車部品などの強度を高める熱処理加工事業を手がける横浜工場を8月に閉鎖し、太田工場(太田市)に生産を集約しました。
 太田市周辺には自動車部品や金型メーカーが集積しており、関東地区の中核拠点として今後の受注拡大につなげる狙いもあるようです。

 住友軽金属工業はグループ事業再編の一環で、アルミ押し出し事業の千葉製作所を2010年3月までに閉鎖し、グループ会社の群馬アルミニウム(伊勢崎市)に生産移転します。
 千葉製作所は主にアルミ管などの建材を生産していましたが、建築需要の低迷で操業が落ち込んでおり、群馬アルミニウムは自動車部品や電機向けが主で、需要が持ち直していることが生産集約の決め手となったようです。

 私は、群馬アルミニウムには5年前に企業訪問させていただきました。住軽アルミ箔の工場に隣接して位置しており、接客態度などがよく、非常に好印象の企業だったことを覚えています。

 群馬県に生産拠点が集約されるのは、技術力の高い下請けが多く存在してるのが
理由と考えられます。

 雇用拡大にもつながりますし、このような生産拠点の集約は、地元群馬の産業振興には望ましいことだと私は思います。