TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地元食製造品企業「大黒食品工業」が好調

2008-08-27 22:13:45 | 地域産業
 地元玉村町の食品製造企業の「大黒食品工業」が好調です。この企業は即席ラーメン製造の企業です。群馬県には即席ラーメン製造の企業としては、「サンヨー食品」や「まるか食品」が有名です。

 サンヨー食品は「サッポロ一番」というブランドで稼ぎ頭があります。また、まるか食品は「ぺヤングソース焼きそば」で有名です。一方、大黒食品工業は地元の人にも思い当たる商品はありません。

 現在、小麦などの原材料の高騰のため、各種即席ラーメンのメーカーは値上げをしています。カップラーメンなど100円を切っていた値段が今はスーパーでは128円、コンビニでは158円です。一方、大黒食品工業は、低価格を売りにしている企業ですので、カップラーメンがコンビニでも118円です。このため、ここ半年はその低価格のため、全国から注文が相次いでいます。

 大黒食品工業は、原材料の値上げという環境変化が企業にとって追い風になっている典型なケースだと思います。経営戦略として「大手に対抗するため、伝統的に低価格路線を貫いてきた」ことが当企業に現在の追い風をもたらしたようです。ぶれることなく、自社のドメインを固め、強みを生かしていくことが経営戦略の本質だということを当企業は教えてくれます。