TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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すかいらーく創業社長が解任される見通し

2008-08-09 20:45:15 | 経営全般
 ファミリーレストラン大手すかいらーく創業者横川社長が12日の臨時株主総会で解任される見通しとなりました。主要株主が退任要求を崩さず、辞任の考えのない横川社長は特別決議で解任される見通しです。

 横川氏らの経営陣は平成18年に投資会社の支援を受け、2,000億円超のMBOを実施してすかいらーくを非上場しました。しかし、平成19年12月期の連結当期赤字は130億円と赤字幅は拡大し、目標の平成21年の再上場も困難になっています。このため野村プリンシパル・ファイナンスなと英系投資会社CVCキャピタルパートナーズの2社は「横川体制のままでは業績回復は不可能」と判断しての今回の解任です。

 ファミレスの雄であった「すかいらーく」も業績不振で苦しんでいます。創業者は自分で育てた企業ですから、自らの手で再建したいのでしょうが、株式会社の宿命で株主からNOと言われたのです。

 ファミレスといい、総合スーパーといい日本の消費を牽引した企業が不振です。成熟した社会になり、低価格、大量販売を売りにした画一的な業態は明らかに生き残りのために方針転換が求められているのではないでしょうか。