TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地元群馬銀行、東和銀行の動きに2行の差がでています

2008-08-12 19:18:32 | 地域産業
 東和銀行は、上毛ローンの借り手が同社の破産手続き開始を申し立てたため、同社への貸出金8憶4,600万円が取り立てできなくなる恐れが生じたと発表しました。同行によりますと、貸出金のうち6憶5,000万円は担保などで保全はないが、全額をすでに引当てており、平成21年3月期決算には影響しません。

 群馬銀行は住友信託銀行の代理店方式だった遺言信託などの相続関連業務について、8月から同行の直接取扱い方式に変更して、本格参入しました。相続業務を独自で行う地方銀行は全国で3行目です。高齢化社会や団塊世代の定年退職などで相続業務の需要拡大が見込まれることからの参入です。

 この2行の動きを見るとあきらかに実力差がでています。東和銀行は後ろ向きの貸し倒れ引当てであり、群馬銀行は時代ニーズに対応した積極的な事業戦略です。

 この差は、東和銀行の前頭取の乱脈な経営が影響していると私は思います。前頭取は東大卒で旧大蔵省からの転身エリートだったようですが、経営力はなかったようです。企業の命運はトップによることがわかる典型的な例ではないでしょうか。