あび卯月☆ぶろぐ

あび卯月のブログです。政治ネタ多し。
お気軽にコメントなさってください☆

私の天皇観

2006-08-01 02:13:20 | 政治・経済
昭和天皇についての記事を三度に亙って掲載したが、正直少し疲れた。
ブログを書くにあたって今回ほど多くの文献に目を通したことは初めてだった。

こういう言い方をすると方々からお叱りを受けるかもしれないが、
私にとって今回のメモの件は「どうでもよいこと」であった。
が、最初に昭和天皇が「A級戦犯」(の一部)にあまり良い感情を持っていなかったのは当然、
と書いてしまったのでその根拠を示めす義務があると勝手に思った次第。

それにしても、今回の件で一番感じたことは何度も書いたようにマスコミの二面性。
普段、皇室を蔑ろにし、皇室の政治利用を批判し、紙面でもろくに敬語も使わず、反天皇制を掲げていたはずの左派新聞が
今回、盛んに天皇のお言葉を利用し、「大御心に従おう!」と合唱したことには呆れた。

結局、陛下が私的になんと思われていようとも靖國に参拝したければすればよいのだ。
政治的な発言なら猶のことで、例えば、
今の天皇陛下は明らかに戦後民主主義思想に傾倒されていらっしゃるし、
天皇が常に政治的に正しい判断をすると限らない以上、
やはり、天皇は政治的な発言をされるべきでないし、
その言が漏れたとしても政治利用すべきではない。
もし、陛下が盛んに政治的な発言を公になさるようになったならば、
私だって「お言葉ですが・・・」と言うに決まっている。
発言の内容が自分の意に沿おうが沿うまいがそれは同じことだ。

天皇や上皇が直接政治に関わっていた古代や中世の世ならいざしれず、
歴史をかえりみて天皇が直接政治に関わった時代の方が短い。
帝国憲法下でも天皇は専制君主ではなかった。


私は天皇ならび皇室の方々を敬愛しているし、
殊に昭和天皇に対しては崇拝していると言っても良いほど親愛の情を抱いている。
が、それは天皇が政治的な意味での元首であるから、現人神であるから、
などという理由で敬愛しているわけでは全く無く、
日本が有史以来、その精神や文化の中心として戴いてきたからであり、
天皇が尊いのはその悠久なる伝統に基づいている。
特に昭和天皇に対して敬愛の情が強いのは私が昭和生まれであることと、
そのお人柄に強く惹かれるものがあるからだ。

それゆえ、どこの馬の骨かわからないような人間を明日から「天皇」として戴くことになっても私は決してその人間を天皇として認めない。
これはおそらく私だけではないだろう。
よく「日本人は何も考えずに天皇を有り難がっている」と云われたりするが、
皇室が伝統に裏付けされているからこそ皆有り難がっているのだと思う。

そして、天皇が日本にとって必要であるのは、
政治的に権威と権力の分離という役割だけでなく、
天皇が先祖や国民の為に祭祀を行なうことによって
日本人にとっての宗教的、道徳的支柱となるからである。


ところで、例のメモの内容が本当だとすれば「昭和天皇は真性の馬鹿」と書いた人があった。
http://pixie0619.livedoor.biz/archives/50646762.html#comments
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/3339/1153718841/

左翼が同じことを言っても私は決して反論しないし、一々目くじらを立てたりしない。
が、この酒田市民なる人は「大東亜戦争は聖戦であった」と言いのける人で、
ブログから察するに、左派を蛇蠍の如く嫌っている。
また、小林よしのりに随分傾倒しているようだ。
それでいて、この発言だったものだから私は恥の忍んで反論した。
そして、そのせいで私は第三者から天皇主義者のように思われたようだ。
でもいいのだ。
自分の敬愛する陛下があらぬ罵倒を受けたら草莽の微臣としては反論するのが役目だろうから。