あび卯月☆ぶろぐ

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「ビューティーコロシアム」が嫌い

2006-06-06 20:44:55 | テレビ・芸能
「ビューティーコロシアム」という番組が嫌いです。

ビューティーコロシアムは番組が応募によって選別された不美人をスタジオに招き、
彼女たちが不美人であるがゆえに受けてきた屈辱や差別の体験を語らせて、
ゲスト芸能人(主に司会の和田アキ子)が整形の必要性の有無を判断する。
そして、晴れて(?)整形の必要有りと判断されたなら、
費用は番組もちで整形手術を受けられるという内容。

私がこの番組が嫌いな理由は
人が人を顔によって判断・差別することを改めて実感させられるからです。
こういうと、なにやら聖人ぶっているようですが、
無論、自分も例外ではなく、
同じ性格の美人と不美人がいれば間違いなく美人を選びます。
人はやはり哀しい。
そういう現実をまざまざと見せつけられるから嫌いなのであります。

しかし、我々はその哀しい現実を背負って生きてゆかねばならぬわけで、
本来、不美人に必要なケアは整形ではなく、
そういう自分をいかに受け入れていかに生きてゆくのかということだと思います。
それが難しい事は重々承知です。
ゆえに、整形は否定しませんし、整形を悪だとは思いません。
整形が悪であるならば化粧も悪です。
整形によって当人が喜ぶならばそれも良きことでありましょう。

私も決してキレイな顔立ちをしていませんし、
むしろ、整形したいくらいの顔ですが、
決して忘れてならぬことは、
「整形して人はキレイにはなるが決して美しくはならない」
ということであります。
昨今、小奇麗な女性や男共は増えて街中に溢れていますが、
果たして「美しい」と思える人がそれほど居るか。
美しさとは云うまでも無く見た目だけの問題ではありません。

我々は見た目のキレイさを追求するあまり、
心身の「美しさ」の追求をないがしろにしてはならないのであります。

村上世彰逮捕を受けての回顧録

2006-06-06 19:40:41 | 社会・世相
先日、「村上ファンド」代表、村上世彰氏が証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕されました。

去年から今年にかけて世間と株式市場を騒がせた
堀江や村上が関わる一連の騒動が一段落ついた気がいたします。
しかし、日本の株式市場が正常に機能するのはこれからが勝負どころでしょう。

それはさておき、私の個人的な懐古を少々。

昨年の春先に堀江貴文ライブドア社長(当時)がニッポン放送を買収してフジテレビを乗っ取ろうとしたとき、
当時、私はフジテレビ側を全面的に擁護する論陣を張りました。
今までの日本的経営手法を無視したやり方や彼の言動がどうしても赦せなかったからです。
というか、彼の考え方の一つひとつが私と正反対で堀江のような者がのさばることに危機感を覚えたということもありました。

が、当時は国民の中に堀江を応援する声が多く愕然としたものでした。
なぜ、あのようなバクチ風情が支持されるのか。
自分の会社があのように買収されるということが想像できないのか。
彼の非常識な発言の数々に本当に共感しているのか。
などなど・・・
日本人は一体どうしてしまったのかと、失望感すら覚えたものです。

結局、日本人の目には堀江氏は閉塞した時代や旧体制を破壊してくれるヒーローに映ったのかもしれません。
その中味を一切吟味せず支持したのでありましょう。
以前、「ライブドア事変~浅はかなる支持~」でも以下のように指摘しました。

それは、「物事の本質を理解せずに支持する」というということであります。
これは、戦前戦後を通じて変わりません。
日本人はその場の雰囲気に乗せられやすい。
とにかく、新しいモノや新しいやり方を吟味せずに称賛する。
殊に戦後は堀江氏のように既成の権力や権威に反抗する者が賞賛される傾向が強くなったと思います。


それにしても、以前の日本だったら堀江や村上のような存在が一時期であれ、あれほど賞賛されたでありましょうか。
おそらく、以前であれば堀江氏に対して批判的な言論が主流になったのではないでしょうか。

いやいや、判官贔屓という言葉があるように何時の時代でも
堀江氏のような者は大衆の目に
巨大な権力に立ち向かうヒーローに映るのでありましょうか。

いづれにせよ、今回、村上ファンドがこけたことは良いことでした。
無論、堀江や村上だけをしょっぴけば事態は解決するわけでもなく、
現在の日本の市場の危機を認識し
今後の日本経済のあり方を模索する良い機会になった、
という意味で「良いこと」だということであります。