あび卯月☆ぶろぐ

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村上世彰逮捕を受けての回顧録

2006-06-06 19:40:41 | 社会・世相
先日、「村上ファンド」代表、村上世彰氏が証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕されました。

去年から今年にかけて世間と株式市場を騒がせた
堀江や村上が関わる一連の騒動が一段落ついた気がいたします。
しかし、日本の株式市場が正常に機能するのはこれからが勝負どころでしょう。

それはさておき、私の個人的な懐古を少々。

昨年の春先に堀江貴文ライブドア社長(当時)がニッポン放送を買収してフジテレビを乗っ取ろうとしたとき、
当時、私はフジテレビ側を全面的に擁護する論陣を張りました。
今までの日本的経営手法を無視したやり方や彼の言動がどうしても赦せなかったからです。
というか、彼の考え方の一つひとつが私と正反対で堀江のような者がのさばることに危機感を覚えたということもありました。

が、当時は国民の中に堀江を応援する声が多く愕然としたものでした。
なぜ、あのようなバクチ風情が支持されるのか。
自分の会社があのように買収されるということが想像できないのか。
彼の非常識な発言の数々に本当に共感しているのか。
などなど・・・
日本人は一体どうしてしまったのかと、失望感すら覚えたものです。

結局、日本人の目には堀江氏は閉塞した時代や旧体制を破壊してくれるヒーローに映ったのかもしれません。
その中味を一切吟味せず支持したのでありましょう。
以前、「ライブドア事変~浅はかなる支持~」でも以下のように指摘しました。

それは、「物事の本質を理解せずに支持する」というということであります。
これは、戦前戦後を通じて変わりません。
日本人はその場の雰囲気に乗せられやすい。
とにかく、新しいモノや新しいやり方を吟味せずに称賛する。
殊に戦後は堀江氏のように既成の権力や権威に反抗する者が賞賛される傾向が強くなったと思います。


それにしても、以前の日本だったら堀江や村上のような存在が一時期であれ、あれほど賞賛されたでありましょうか。
おそらく、以前であれば堀江氏に対して批判的な言論が主流になったのではないでしょうか。

いやいや、判官贔屓という言葉があるように何時の時代でも
堀江氏のような者は大衆の目に
巨大な権力に立ち向かうヒーローに映るのでありましょうか。

いづれにせよ、今回、村上ファンドがこけたことは良いことでした。
無論、堀江や村上だけをしょっぴけば事態は解決するわけでもなく、
現在の日本の市場の危機を認識し
今後の日本経済のあり方を模索する良い機会になった、
という意味で「良いこと」だということであります。

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