都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
金比羅(こんぴら)船船~♪の民謡で知られる香川県の金刀比羅(ことひら)宮、いわゆる讃岐(さぬき)の金比羅様は、古くから航海安全の神様として信仰を集めています。
さて、この金比羅とはなんでしょう。もともとはサンスクリット語のKumb-hīra(くーんびら)で、「ワニ」を意味する言葉だそうです。
ワニといえば、ハンドバッグの材料とかポロシャツのマークなどを連想しますが、昔のインドでは、ガンジス河に棲むワニを仏法の守護神としてあがめていたそうです。このワニは一説にガビアルというワニだとされています。
ですから、ワニを尊ぶという考え方は、仏教に由来するものだそうです。
日本では、日本古来の神は仏が姿を変えてあらわれたものだとする「本地垂迹説」が広まり、神社でもワニを祭るようになったそうです。
ほんじすいじゃく‐せつ〔ホンヂスイジヤク‐〕【本地垂×迹説】
仏・菩薩(ぼさつ)を本地とし、神を衆生救済のための垂迹とする説。法華経・大日経に基づいて説かれたもの。日本では、平安時代から各地の神社の本地仏が確定し、神仏習合が進められたが、明治の神仏分離により衰退
すい‐じゃく【垂迹】
《「すいしゃく」とも》仏語。仏・菩薩(ぼさつ)が人々を救うため、仮に日本の神の姿をとって現れること。「本地(ほんじ)―」
香川県の金比羅様は、もともとは松尾寺という真言宗のお寺の守護神でした。それが金刀比羅宮の祭神、金比羅大権現となり、海上安全の神様として信仰を集めるようになりました。
ごん‐げん【権現】
1 仏・菩薩(ぼさつ)が人々を救うため、仮の姿をとって現れること。
2 仏・菩薩の垂迹(すいじゃく)として化身して現れた日本の神。本地垂迹説による。熊野権現・金毘羅(こんぴら)権現などの類。
3 仏・菩薩にならって称した神号。東照大権現(徳川家康)の類。
大辞泉
明治時代になると、神道(しんとう)思想の強化をねらった「神仏分離令」が出され、松尾寺と切り離されて金刀比羅宮が成立し、金比羅様もお寺とは無関係の神様になりました。
因みに、ネパールのヒマラヤ登山で知られるシェルパ族が聖山としてあがめている山クーンビラ(5,761m)は何人も登ることは許されないそうです。この山は峨々たる岩山で、ワニの背中を連想させなくもありません。
日本でいえば金比羅山(こんぴらさん)ですが、これは香川県西部に位置する山、琴平山(ことひらやま)の別名。隣の象頭山(標高538m)と共に「象頭山」として瀬戸内海国立公園、名勝、天然記念物に指定されています。
したっけ。