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都月満夫の短編小説集2

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都月満夫の短編小説集

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「草原の対決」【児童】
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「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」

「七草粥の由来、栄養価」について考える

2011-01-07 09:22:39 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

17日は、七日正月、七日節句とも呼ばれ、朝、七草粥を作って食べる風習があります。そもそも、なぜ七草粥を食べるのでしょう? 

七草粥は正月行事として定着していますが、本来は17日の「人日(じんじつ)」の日に行われる「人日の節句」の行事で、五節句のひとつです。

人日とは文字通り "人の日"という意味で、中国の前漢の時代( 紀元前206 - 8年)に、元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの占いをたて、8日に穀を占って新年の運勢をみていたことに由来します。

さらに唐の時代(618917年)には、人日の日に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を願うようになりました。「(あつもの」」は、汁という意味です。また、官吏昇進を17日に決めたことから、その日の朝に七種菜羹を食べ、立身出世を願ったといいます。若菜を食べて、自然界から新しい生命力をいただきます。

ご‐せっく【五節句/五節供】

年間の五つの節句。人日(じんじつ)(正月7日)・上巳(じょうし)33日)・端午(たんご)55日)・七夕(しちせき)77日)・重陽(ちょうよう)99日)。

大辞泉

あつ‐もの【羹】

《「熱物(あつもの)」の意》魚・鳥の肉や野菜を入れた熱い吸い物。

大辞泉

これは古くから全国的に行われている行事で、大昔は、七草とは米・麦・稗(ひえ)・粟(あわ)など七種の穀物をさし、これで粥を作って食べてその年の五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈るという農民行事の一つであったといわれます。

これがいつのころからか朝廷の行事にとり入れられ、穀物が、七種の野草や野菜にかわっていったようです。

七草粥の前日の6日は、野に出て若菜を摘む風習があったことが、宮廷歌人による若菜つみの歌によって、うかがい知ることができます。この行事は室町時代(1333-1573年)以後、儀式化し、江戸時代になると武家のあいだでも行われるようになり、正月七日が人日(じんじつ)という五節句の一つに決められました。このため、このころから広く一般でも行われるようになったわけです。正月七日に七草粥を食べると、万病を避けられると言い伝えられています。

371294327_3c668ab1e8 Dsc_8861 君がため春の野にいでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ

-光孝天皇(830887年)-

あなたのために、春の野に出て行って若菜を摘んでいる私の袖に、雪が降っては置き、降っては置きしています。

Photo 七草とは、昔は米や麦などを七草といっていましたが、今日では、「芹(せり) 薺(なずな) 御形(ごぎょう) 繁縷(はこべら) 佛座(ほとけのざ) 菘(すずな) 蘿葡(すずしろ) これぞ七草」と歌に詠まれる七種類の若菜をいいます。

ちなみに、なずなは「ぺんぺん草」、ごぎょうは「母子草」、すずなは「蕪の葉」、すずしろは「大根の葉」のことです。

また、7日といえば松の内(一般的には11日~17日)の最後の日にあたります。七草粥が定着した背景には、お正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給をする効用もあり、この日に七草粥を食べることで、新年の無病息災を願うようになりました。

Photo_3  ビタミンA、B2が特に多く、β-カロテン、ビタミンC、鉄などが豊富に含まれています。他にもカルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛、銅などのミネラルや食物繊維などが含まれています。

また、香りのもとになっている精油成分には、健胃、解熱、解毒などの作用があるとされています。

Photo_4 たんぱく質、ビタミンA、B1、B2、カルシウム、鉄、マンガンが豊富で、貧血に効果的です。またアセチルコリンやカリウムイオンの作用によって、血圧を下げる作用もあり、高血圧の予防にもなります。

御形

Photo_5 たんぱく質、ミネラルに富んでいます。ヒトステロール、ルテオリングリコシド、カリ塩などが含まれ、扁桃炎や胃炎をしずめ、去痰作用があります。

繁縷

Photo_6 たんぱく質に富み、カルシウムや鉄などのミネラルも多く含み、整腸作用があります。また生葉の葉緑素は、口臭予防にすぐれ、古くは歯磨き粉として利用されていました。

佛座

Photo_7 健胃・整腸の効果があり、高血圧を予防すると言われています。

Photo_8 葉のほうが緑黄色野菜として優れています。ビタミンA(カロテン)・C、葉酸、カルシウム、カリウム、鉄などが豊富に含まれています。根のほうは淡色野菜としてビタミンCのほか、でんぷん消化酵素のジアスターゼが含まれており、ご飯の消化を助けて胃もたれを解消します。

蘿葡

Photo_9 葉の部分は栄養価が高く、ビタミンA(カロテン)・B1B2C、葉酸、カルシウム、リン、鉄などが豊富に含まれています。食物繊維も多いので、便秘に効果があります。

 民間では薬草としての効能もありますが、実際に効くかどうかは不明です。信じて食べれば効くかもしれません。

Okuzono

したっけ。

コメント (4)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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