すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

五月は夢の季節

2019-05-20 08:37:19 | 夢の記
 五月は夢の季節だ。
 美しいとか、素晴らしいとか、希望に満ちた、とかいう意味でなく、夜見る夢。
 ここのところ続けて夢を見るので、ふと思いついて、過去に夢を記録したノートを見たら、四月末から六月初めにかけてのものが特徴的に多い。継続的に夢を記録しているわけではないので(一時、カウンセラーに言われてそうしていたことがあるが、大変しんどいので止めてしまっている)、統計的に、でなく、傾向的にしか言えないが、この時期に多い。
 この時期に植物たちは芽を出し新緑を広げ、花を咲かせ、受精し、どんどん光合成を進める。変化と成長と更新の季節だ。動物たちも冬眠から目覚め、卵からかえり、番いを作り、子を育てる。やはり変化と成長と更新の季節だ。どちらも、世代交代の季節でもある(ユズリハのように)。この時期は本能の働きが強くなる、ということもあるだろう。
 人間も動物であって、生き物であって、自然や季節を超越して生きるところまでは進化(?)していないから、やはり一年のうちで今時がいちばん体調の変化する季節なのだと思う。
 意識の層がふだんより薄くなって、無意識の働きが表に出やすい。
 無意識の力が強くなると、夢を見やすい。
 夢は、自分が気付かないまま今おかれている心の状態、あるいは体の状態、子供時代や若い頃に解決しておくべきだったのにまだ解決できていない問題、すなわちこれからの自分が乗り越えるべき課題、などを教えてくれる。
 一方で、無意識の働きが強すぎると、意識の側の自分が制御できない方向へ連れ去られてしまう恐れもある。
 だから夢は豊かな手がかりでもあり、危険性をも孕む。
 いわゆる「五月病」というのは、就職や引っ越しや単身での生活など、生活環境の急な変化が主な原因と言われているようだが、上に書いたような、生物としての人間のこの時期の体や心の奥深くでの変化も関係しているのではないだろうか? そちらが主因、ということでなく、表層部分での生活環境の変化と、深層部分での心/体の変化との相互的な作用。
 これはぼくなどの素人の手におえるものではないから、誰か専門家が研究してくれたらいいのにと思う。
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