すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

訂正

2020-01-31 21:12:06 | 社会・現代
 …まことにお恥ずかしい話ですが、昨日の文を訂正します。
 ぼくは「新型コロナインフル」と書いているが、コロナウイルスとインフルエンザウイルスは全く別のものなのだそうです。症状が、咳や発熱など、似通っているので、つい混同していました。
 それでは、今大問題になっている病気は、なんでしょう?「肺炎」という言葉を使っている報道機関と、「新型コロナウイルスによる感染」とだけ言っている報道機関があるようです。
 「新型コロナウイルス」は病原体名であって病気そのものではないし、同じく「感染」も事態であって病気そのものではありません(感染しても発症しない場合もあるようですし)。
 また、感染して発症した場合がすでに肺炎なのか、重症化した場合が肺炎なのか、もはっきりしません。
 結局、いま起こっている感染症には、まだ「SARS」のような名前がついていないのだと思われます。
 ちなみに、SARSは「重症急性呼吸器症候群」の英語の頭文字だそうです。今の事態はまだ今のところ、「重症」という名前が付くところまでは重くはないらしいです。これからどう変化するかはわからないものとしても、いたずらに怯えずに、慌てふためかずに、しかしきちんと対応したい(していただきたい)ものです。
 判断や対応に、外交上の配慮とか、経済に対する配慮とか、心理的配慮とかのように、感染症そのものに直接向き合うこと以外の思惑が入ると、対応が後手後手に回って事態は悪化・拡大する、ということをぼくたちは知っています。
 中国政府も世界保健機構も日本政府も、信頼できるでしょうか? 
 前二者のことはよく知らないが、今の日本政府はすでに、大いに国民の信頼を失うようなことを繰り返しているからなあ。
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アイゼンが…靴が…

2020-01-30 20:38:51 | 山歩き
 ネットで陣馬山の樹氷の写真(なんと、ぼくが石老山を断念して城山に行った同じ19日!)を見て、昨日ザックにアイゼンを入れて期待いっぱいで登りに行ったのだが、残念!雪はほとんどなかった。山頂直下のほんの100m(標高差ではなくて、距離)ほどの間だけ、しかも融けてべちょべちょになった状態。茶屋のおじさんに訊いたら、けっこう積もっていたのだけれど、前夜から朝までの雨で消えてしまったのだそうだ。周囲の山も黒っぽく、富士山だけが白く輝いていた。またまた、アイゼンを使いそびれてしまった。年が明けてから4度目の山だが、いちどもザックから出すことがなかった。
 明王峠から相模湖へ下った。
 新宿の居酒屋で原発を巡って仲間と激論になったが、それはまた別の話。
 山頂直下のべちょ雪の中を歩いているとき、足が冷たく感じたのだが、家に帰ってみたら、靴下のつま先部分に泥色のシミがついていた。あーあ、防水が利かなくなっているのだ。
 2月3月にもっと本格的な雪山に行くためには、靴を買い替えなければならないぞ…今年はオリンピックの期間中なるべく東京を離れていたいから、それまではとにかく節約しなければならないのにな…もっとも、新型コロナインフルの感染拡大次第では、オリンピックは中止になるかもしれないが、それは困るし、アスリートが気の毒だしなあ。
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今冬初めての雪

2020-01-20 21:51:50 | 山歩き
 一昨日、待ち焦がれていた雪が八王子以西の山地に降った(と、ニュースで見た)。嬉しくなって、友人に電話した。…「ねえ、雪に中を歩きに行こうよ」「うん、どこがいいかな」「この冬初めてだから、軽いところがいいね」「でも高尾だと、きっと人がいっぱいいるから、新雪を踏んで、という感じではなくなっちゃうかもね」…ということで、相模湖の南の石老山に行くことにした。あそこなら、あまり人はいるまい。
 相模湖駅からのバスで「石老山入り口」に降りたのは、ぼくたち二人だけだった。「アイゼンは顕鏡寺まで行ってから着ければいいよね」ということで歩きだし、相模湖病院まで行ったら登山口の入り口に「登山道崩壊・通行禁止」の張り紙。「ぼくらの他に誰も降りなかったのはそのせいか…」「まあちょっと、様子を見てみよう」ということで前進。
 すぐに、小さな沢の前で張り綱が道を塞いでいる。橋が落ちている。綱をくぐって沢を渡る。19号以降何度目の関所破りだろう? 奇岩の続く道を登っていくと、寺の前の道路に出た。ここにも、「通行禁止」の張り紙。見ると登山道は崩れ落ち、祠がひっくり返り、二重に張り綱で遮られている。だが、進めないことはなさそうだ。
 ちょっとドキドキしながら綱をくぐる。だがすぐ上で大崩落した斜面にぶつかる。ここはさすがに、強行せずに引き返した方が良いと思われた。雪の上を歩く前に撤退。
 「駅までのんびり歩いてコーヒーでも飲んで帰ろうか…」と思ってバス道まで出たらちょうどバスが来た。急いで乗って、「じゃあ、千木良までタクシーで行って、城山に登るか」と気を変え、駅に戻ったら、千木良を通るバスが待っていた。
 バス停で上着を脱ぎ、勇んで歩き始めたのだが、暖かい上に既に時間が遅い(11:00近く)ので、雪はどんどん融けて登山道の傍らを流れ下っていて、道は泥でぐちゃぐちゃ。高い杉の梢から融けた雪がみぞれのように降ってきて、時には雪合戦の雪玉のように当たる。やっと山頂近くで雪道になった。
 城山茶屋のベンチで弁当を食べながらでビールを飲み、持参したウイスキーをお湯割りで飲み、高尾山方面に下山したが、こちらは階段状の木道が凍りついていて足元が滑る。アイゼンを出そうか迷ったが、「えい、凍った道を歩く練習だ」と、そのまま進む。着けてない人がほとんどだ。けっきょく、相棒は転ばなかったが、ぼくは3回尻餅をついた。
 (無茶をするな、と思われるといけないが、強行突破も尻餅も、危険は無い、と判断したうえで、慎重に歩いております。)
 本山の手前から雪は消え、病院坂を下山して帰った。雪中歩きというよりは、泥道歩きの方が多い一日だった。
 雪を楽しもうと思ったら、この次はもう少し高いところに行かなければね。反省。
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今年初めての

2020-01-14 22:22:45 | 自然・季節
 陽だまりの山頂の広い枯れ芝に座って仲間とお昼を食べるのは最高だ。空は真っ青。目の前に富士山。大野山の山頂の周囲は牧場なので、ここの陽当たりの良さはなおさらだ(夏には暑くて来られない)。
 先週はここから見える塔ノ岳の頂上で、寒風に吹きさらされて大急ぎでカップラーメンを食べた。手が痛いほど冷たくて、食べる途中で両手をダウンの袖に入れて温めなければならなかった。天国と地獄、というほどではないが、ここは天国だ。
 ぼくは新緑の季節の山歩きが大好きだが、今の時期の快晴の日の低山歩きの心地よさはそれを上回るものがあるかもしれない。
 たぶん人間も、石の上で日向ぼっこするトカゲさんたちや暖かくなると巣穴から這い出て来る虫さんたちと同じ生き物の仲間であることは間違いなくて、冬の間のお日様の心地よさに、ふとそのことを思い出す。
 普段そのことを忘れているだけだ。
 山を下る途中で見た、蠟梅(ロウバイ)の黄色の花、三椏(ミツマタ)の白と黄色の混じった花。今年初めての木の花(もう、早春の発見)!
 それから、ふもとまで下りて見つけた、今年初めてのオオイヌノフグリ。そして、なんと、もう、今年初めてのスミレ!
 鉄道線路沿いの土手には、白い水仙と黄色い水仙が群がるように咲いていた。
 水仙の花を見ると、石井桃子の小説「幻の赤い実」を思い出す。
 それからブラザーズ・フォアの「七つの水仙」と、シャンソン歌手・高木椋太さんの歌う「入り江にて」を(あの歌の入り江は、「幻の…」に出て来る千葉の勝浦の鵜原(小説では「宇原」)だと、ぼくは勝手に思っている)。
 極上の一日だった(昨日のこと)。
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光・光・光

2020-01-01 11:53:40 | 近況報告
(私の詞華集 32 黒田三郎詩集「もっと高く」より「紙風船」)

落ちてきたら
今度は
もっと高く
もっともっと高く
何度でも
打ち上げよう
美しい
願いごとのように

  謹 賀 新 年

 昨日は夜の高尾山・城山を歩いてきました。風はなく、暖かでした。
 若い頃、始めて夜の山を一人で歩いた時、臆病なぼくは、ヘッドランプの光の外側に魔が潜んでこちらをうかがっているような、気を抜くとそちらに引き込まれてしまうような、恐ろしさを感じたのですが、昨夜はそのランプの光の外、人のいない山の自然全体に、不思議な親和感のようなものを持ちました。ぼくがそこから来て、また帰っていく場所のような。
 50年かけて辿り着いた、心境の変化でしょうか。
 尾根筋から見える、とくに城山の山頂から見える、町の夜景の小さなまた大きな、明るいまた微かな、光の粒にも親和感を持ちました。ぼくのライトに反応して光る、茂みの中の小動物(ウサギ?)の赤い目の光にも。
 街の灯りと明るい三日月で、視力の落ちたぼくには星はあまり見えなかったけれど、カシオペア座のWの形はかすかにわかり、それを辿って北極星もわかりました。
 今年は、遠くを見る専用の眼鏡を(そういうものがあったら)買おう。

  今年一年の、皆様の健康と幸福を祈ります。
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