すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

2021-08-20 18:07:52 | 夢の記

小さな駅の小さな待合室の
二列に並んだ古い木のベンチに
赤ちゃんの首が並んでいる

首は白い産着にくるまれて
泣くでもなく
てんでばらばらな方向を
黙って向いている

乗客が忘れて行ったものか
それとも置いて行ったものか

ベンチにはまばらに人も坐っている
誰も赤ちゃんの首を気にしていない
彼らには見えないのか
見て見ぬ振りをしているようではない

彼らは何処に行くのか
ここは何処の駅なのか

あたりには水田が広がり
緑の稲穂が美しい
両側は低い山並み
その上に雲ひとつない空

ぼくはいったい 何処から来て
何処に行こうとしているのか

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