すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

花梨

2018-12-04 23:17:13 | 自然・季節
 小石川植物園を出ようとしたら、門の横の受付の前に花梨が台に山盛りになっていて、「ご自由にお持ちください」と書いてあった。さっき入ったときにはなかったので、受付の人に訊いたら、「今届いたばかりです。いくつでもどうぞ」とのこと。今しがたスロープを下りてくるときに、空の一輪車を押した作業員のおじさんとすれ違ってあいさつを交わしたのだが、おじさんなんだかうれしそうだった。彼が運んできたのだね。花梨園は、ほぼ長方形をした植物園の正門とはちょうど対角線に当たるいちばん外れだから、けっこう大変だったろう。届けてくれた彼もうれしかったのだな。
 中くらいの大きさのを3ついただいた。花梨の実は表面がネバネバしているから、レジ袋に入れないとリュックの中がべとついてしまう。落ちたのを拾い集めたのだろう、ところどころ傷はついているが、良い香りのする、楕円形の、美しい黄色の実だ。花梨酒造りに、再挑戦してみよう。
 じつは、5年位前、ちょうど今頃の時期にここに来たことがあって、花梨園に行ったら実がいっぱい落ちていて、しかもそこにいる間にも上から落ちてくる。大きいのをいくつかこっそり拾って帰ったのだ(もちろん、ほんとはいけないのだが)。
 それを花梨酒にしてみたのだが、なぜかものすごく苦くなってしまって、薬のつもりでなければ飲めない代物になってしまった。
 もともと苦みの強い実で、スライスして砂糖漬けにしたものを売っていたりするが、そのままは食べられないからそうするのらしい。氷砂糖と一緒に焼酎漬けにしてももちろん苦みはあるのだが、以前に作ったあれは、それにしてもあまりに苦かった。分量を量らないで欲張って花梨を入れ過ぎたのだろうか。
 今回はきちんと量って、苦みを抑えるためにレモンを入れると良いらしいので、再挑戦してみよう。
 レシピ本には、花梨1Kgに対して氷砂糖100g、35度のホワイトリカー1,8リットルとある。量ったら3個で965gだった。ちょうどよい。
 その本には、まずお湯で表面をごしごし洗って、笊に上げて2~3日おくと蜜が出て表面がふたたびネバネバしてくるからそれから漬ける、と書いてある。
 さっそく洗って笊に上げた。一時間ぐらいしてからコーヒーを飲みに台所に行ったら、さわやかな良い香りに包まれた。
 これから3日ほどこの香りが楽しめるのはうれしい。

コメント (2)
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