すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

ちがう土地・違う生

2018-12-14 22:31:46 | 無いアタマを絞る
 もう山に三週間行っていない。急な寒さで膝の古傷が痛んだり天気に恵まれなかったりで、その間に植物園とか野鳥公園とかには行っているのだが、それだけでは空隙が埋まらない感じ。
 ところで、寒い時期はあまり高くない中央沿線の山に行くことが多くて、とりあえず行けばそれで満足なのだが、でも本当は、もっと別の場所かもしれないのだ、ぼくの行きたい場所、生きたい土地は。
 北アルプスのようなもっと高い山? 大雪山のようなまだ見ぬ北の山? ベン・ネヴィス(スコットランドにある、イギリス最高峰1344m)? 
 それは、山でさえないかもしれない。
 自然に包まれる喜び、陽の光や空の青さや木々のざわめきや小さな花々や大展望や風のさわやかさや…そういうものを求める気持ちと同時に、それと重なって、もっと別のものを求めている。その時だけの幸福感だけでないものを。
 こことは違う場所、いまとは違う生。
 ひょっとして、もう一度アフリカに行くことができたら…「来たかったのは此処ではなかった」と、思うに違いない。そういうことを繰り返してきた気がする。
 ぼくはそういう土地や生が現実にどういうものでありうるかを知らないし、それを現実に求める力を(目標や体力や資金を)もはや持たない。だから、これから先も、この地上に生きるあいだ中、そういう場所そういう生にあこがれ続けることだろう。
 目的の場所にたどり着けない夢、帰るべき場所に帰りつけない夢、を頻繁に見る。
コメント
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