富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

実勢人口と登録人口の差は?

2018年12月16日 | Weblog

現に富山県に中長期に滞在し、就業する「実勢」人口数は、住民登録をして定住する人口数との差異がある。仕事・学習人口が多く、定住人口の方が少ないのは、健全である。逆に、住民登録している人口が、外国や他府県の仕事で中長期に出稼ぎしている人口流出の方が多く、流入労働人口の方が少ないと地域は衰退する。日本の国内では、同じ地方社会といっても、住民登録ベースではなく、実勢での社会移動のデータは把握できていない。役所は、住民登録の出入りで計算するが、それは長期滞在ベースの移動である。税収の管理につながるデータであるが、データとしては、最先端のトレンドからの時差がある。観光であれ、仕事であれ、非登録人口の流入にのみ目を向けていると、経済のフローしか眺めていないことになる。逆に、ストック経済としての基幹家族・親族集団の瓦解が止まらないのか、それとも、微減にとどまっているのか、そこをきちんと押さえないと地域社会経済論は成立しない。だから、ストック経済を支える勤労人口数と、フロー経済を支える流入・流出人口数という議論により、「過去の人口学」の穴を埋める研究が望まれる。それは、健康保険証というビッグ・データを人口からみする社会経済動態として分析してみないと分からない。そこから、外国人労働者の県別での受け入れの関門の設計が必要である。それを抜きに、グローバル・ヒューマニズムの思想願望にも、単純な民族主義への回帰も意味をもたないことがわかる。つまり、われわれは本当のことは分かっていないのである。出入国の統計は信頼できるし、同時に、健康保険証の動態も、不正使用を防止すれば、データとして改善でき、信頼できる。いずれにしても、自由主義による個人データ隠しに熱心なのは、意外にも共産党系である。まままた国難を歓喜とする老害が、まだ克服できていないのは、極めて残念である。


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12月15日(土)のつぶやき

2018年12月16日 | Weblog

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