北の微風
この おばさんも 絶滅危惧種の一種で、アサリの手堀のおばあさんです。
ちなみに アサリの産出価格のもっとも高く価値のある採り方は手掘りである。一個ずつ丁寧に掻きだすので 傷がつかずに高値で取引されるのである。残念なことに 今年なんか5キロとか10キロまで採れるかどうか。採算に合わない漁法である。
何人か手掘りのおばあさんがいますが こちらの方言で フッカキと呼び 名物おばあさんが 残すところあと5~6人。
寂しい限りです。
「高根さんだね。写真は撮ってはだめだよ。」
写真のおばあさん。私がそっと後ろから近づくと 振り返りもしないでそういった。
仕方なく 後姿だけ撮らせてもらった。
大体がカメラを持っているのは私だけだそうで、フッカキのおばあさんにも知られているようです。
「おばあさん 誰?」
「ま やだね。私です。」
みんな こんな笠をかぶっているんだもの 誰だかわかるか。
なんと 彼女の連れ合いには 3年間みっちりと 面倒みていただいたものです。
ホオカムリをとってもらって顔を見て
「ああ ・・・・さん」
やっと わかりました。
今日は 6日汐という。この時期の6日汐は とっても潮が干る日なのです。アサリ漁をする場所はほとんど 海水が無くなってしまいました。
写真は カラス貝です。