6:30 ついで、町の人々はヨアシュに言った。「あなたの息子を引っ張り出して殺しなさい。あれはバアルの祭壇を取りこわし、そばにあったアシェラ像も切り倒したのだ。」
翌朝になって町の人々は、バアルの祭壇とアシェラ像が壊されていることを見つけました。
そのことを、ギデオンの父ヨアシュに告げました。
そして、あなたの息子を連れ出して殺しなさいと、彼に告げました。
ギデオンが、自分たちが仕えている神々を破壊したからです。
この言葉を聞いたギデオンの父は、息子のギデオンを咎めたかと言いますと、そうではありませんでした。
彼自身もそのことによって、心が開かれたようでありました。
自分たちがしてきたことに、ギデオンがしたことによって、気づかされたのです。
彼は町の人々に言いました。
バアルに仕えている者は朝までに殺されてしまう。
また、もしバアルが神であるなら、バアルが自分で自分の祭壇を築けば良いのだと告げました。
バアルが本当の神であるならば、バアルは生きて働くはずであるというのが、その理由でした。
.
自分に関係のない争いに干渉する者は、
通りすがりの犬の耳をつかむ者のようだ。(箴言二六17)
そんなことをしたために、がぶっとかみつかれる姿が目に浮かぶようです。ところで、この「関係ない」ということばを、私はあまり好きではありません。「カラスなぜ鳴くのカラスの勝手でしょう」という替え歌がはやったこともありました。とにかく、このことばは、「君が君の好きなように勝手にやることに、ぼくも干渉しない。その代わり、ぼくの勝手にすることに、君も干渉するな。君は君、ぼくはぼく。関係ない。関係ない」。こんなふうに、私には聞こえるのです。
むしろ「袖触れ合うも多生の縁」といわれるように、やはり人の汗や涙に関心を持ち、人の悲しみを悲しみとし、人の喜びを喜びとし、人の重荷を分け合って担おうとするほうが、人間らしいあり方だと思います。
では、自分に関係がない争いに干渉するなとは、どういうことでしょうか。できるだけ知らん顔をしていろ、かかわるなという意味でしょうか。そうではありません。
第一に、自分の肉の力はけっして、その争いを解決する力がないのに、あると思いこんで口出しすることではありませんか。
第二に、神だけがほんとうのさばき主・報い主であるのに、自分がすべてを評価しさばくことができると思いこんで、干渉することではないでしょうか。
第三に、祈り深い態度、いいえ、深い祈りそのものによってその当事者と自分の魂とが深くつながっていることなしに、つまりそのような祈りの態度なしに、割って入ることではないでしょうか。
このような意味で関係のない争いに干渉するなら九九%痛い目に会うと、クラークは言いました。干渉したり口出ししたりしないで、人のために祈れる人になりたいと思います。
(Ⅱテモテ二・一一)
パウロはこの「信頼すべき」という意味のことばを四度用いている。その最初はテモテへの手紙第一、一章一五節である。「『キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた。』ということばは、まことであり、そのまま受け入れるに値するものです。」次はテモテへの手紙第一、四章八、九節である。「今のいのちと未来のいのちが約束されている敬虔は、すべてに有益です。このことばは、真実であり、そのまま受け入れるに値することばです。」第三は、テモテヘの手紙第二、二章一一、一二節である。「次のことばは信頼すべきことばです。『……もし耐え忍んでいるなら、彼とともに治めるようになる。』」第四は、テトスヘの手紙三章八節である。「これは信頼できることばですから……神を信じている人々が、良いわざに励むことを心がけるようになるためです。」私たちはこの四つのことばの相互関係をたどることができる。
第一は、偉大な贖い主の使命の中に示されるように、私たちの永遠の救いの基礎を、神の無代価の恩寵の中に置くものである、第二は、私たちがこの救いを通して得る二重の祝福、現在と永遠との二つの祝福を断言している。第三は、召された人々の義務の一つを示す。私たちはキリストのために苦しむように定められており、「もし耐え忍んでいるなら、彼とともに治めるようになる」との約束が与えられている。最後のものはクリスチャンの奉仕の活動的な面を示し、良いわざを励むことを命じている。こうして私たちは、無代価の恵みに救いの根底をもち、現在と将来の生活に救いの特権を与えられ、さらに二つの枝――御霊の実によって飾られた、キリストと共に苦しみ、キリストに仕えるという二つの枝――をもつ。これらの確実な信頼すべきことばを心に留めよ。
異邦人への使徒パウロは、これらのことばの確実性を証明した。それは今なお一つたりとも廃ることなく、そのまま受け入れるに足るものである。今これらのことばを受け入れ、その確実性を実証しようではないか。これらのことばを家の四隅に記そうではないか。