トシコロのありのままの暮らし


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トランプ大統領就任に想う

2017-01-24 14:15:44 | 日記
 トランプ氏がアメリカ大統領に就任した。アメリカ人たちの選択の結果なのだから、外国人である僕には何のコメントもできない。ただし、就任後も外国を叩く癖は相変わらずである。そのようなアメリカ大統領は過去には現れていないし、その他の国々を見ても例がないだろう。日本のニュースキャスターの池上彰氏によると、「トランプ氏はビジネスマンの発想。これまでの大統領のような自由主義の思想は持っていない。...。但し、イスラエルのアメリカ大使館をエルサレムに移す事には注目しなければならない。そこからイスラム諸国が猛反発し、大きな戦争かテロを引き起こす可能性がある」とのことだが。確かに、中東が不安定になったら大変なので、その面では我々も心配しなければならないし、日本も中東和平をこれまで以上に働きかける必要も出てくるのかもしれない。
  しかし、今までとはタイプも、性格も違う大統領だから、外交・軍事・経済と取る政策も今までとは違うものになるだろうし、すでになっているわけである。その一つがTPPの件。アメリカが自らグローバル化を否定する政策は今までは考えられなかった。多くの知識人たちは世界の行方について、様々な予測をしているが、かなりが当たらない気がする。従って、僕は下手な社会予測はしない事にした。じっくりアメリカの、世界の動きを見ていく。それで良いだろう。下手な予測文を書くよりは、僕は自分の経験を生かした童話や随筆などを書いていった方がはるかに利口だと。
  最後に、日本の政治家たちには、与野党共にトランプ政権の出方を今はじっくりと見てもらいたい。冷静に考えて、何が日本やアジアの人たちの為になるかを見出してほしい。くれぐれも外交を政争の具にしないように。政争は国民にとっては醜いものだが、外交絡みの政争は国を滅ぼしかねないから。


『お餅を食べたクマさん』の説明

2017-01-21 11:34:55 | 日記
  「熊さんは冬眠するから、お餅は食べられないね」という落語みたいな事が不意に心に浮かんで、それを深めて書いてみたのが今回の童話です。「インスピレーションが浮かんだ」と述べましたが、そのインスピレーションの正体も「冬の気」だったと思います。他の季節では書けないものですね。これからは春には春の気、夏には夏の気が浮かび、童話も書くのかもしれません。ある意味では、「気」次第。


  それから、書いた後に気が付きましたが、童話に記した森の情景も、共に生きる様子も、僕がかつて経験した福祉キャンプの写しみたいなものです。別々の会でキャンプ・シリーズを2度経験した。数えたら、15回近くはありましたね。僕の心や発想に大きな影響を与えているはず。ならば、その経験から童話なども書けるわけです。今まで書かなかった方がおかしいくらいで。とは言え、この童話も本当は2つのキャンプ・シリーズの参加者全員が書いたものですね。僕一人が書いたものではありません。大事な事です。人間は個人では本当に何もできない動物なのですから。(欧米は個人主義、という考え方が明治以降の日本に広まっているが、確かに個人は欧米では尊重しますが、反面、助け合いとか、アメリカの場合は草の根の連帯も伝統的に尊重しています。その辺を誤解してきた日本人も多いわけですが。...)

  脳性まひやハンセン氏病、精神障碍の問題を文にする事は難しいですが、それでも、機会さえあれば、それらの事も童話にこれから取り入れて書いてみたいです。

  各サイトでの「イイネ」に感謝します。ありがとう。

創作童話・お餅を食べたクマさん

2017-01-17 11:40:20 | 日記
  お餅を食べたクマさん       🐻

  皆さん、お正月はお餅(もち)やおせちを食べましたね。おいしいですね。でも、クマさんは冬眠するから、お餅やおせちも食べられません。そんなクマさんの物語です。

 ここは日本の東北地方の森。動物たちが仲良く暮らしています。その中に、クマ太郎というクマさんがいます。おいしいものを食べることが好きです。でも、ほかのクマさんと同じく、12月になれば、冬眠します。起きるのは4月です。起きて、花見をして、おいしいものを食べるのが楽しみなわけですね。
 ある年の秋の日、クマ太郎君は森の中のお友だちのリス子さんに会いました。リス子さんはいろいろなところに行き、話をたくさん聞いています。リス子さんは
 「最近、町に行き、犬のポチ君から話を聞いたの。町では、今はサンマがおいしいけれど、冬になったら、クリスマスにはロースト・チキン。お正月にはお餅やおせちを食べて、楽しく過ごすそうよ」。
 クマ太郎君はお餅を知りません。そこで
 「お餅って何だい?」。
 リス子さんは
 「白く、焼いて食べるものよ。お米の『もち米』から作るものだけど、焼くとやわらかくなり、ねばり気もあり、香りもいい。食べると最初は味はしないけれど、かんでいると甘くなって、おいしいの」。
 クマ太郎君は
 「食べてみたいな。それから、おせちも。たくさんおいしいものがあるね。でも、冬眠で食べられないや。そうだ。正月まで起きていよう。眠くなったら、CDでロックの音楽を聞いて、眠らないようにすれば良いのだから」。
 リス子さんは
 「そんなことをして、大丈夫なの? 体に悪くないの?」
 クマ太郎
 「平気さ。お餅をたべたいからね」。
 
 本当にクマ太郎はそうしました。12月になり、森の中のクマ太郎の家からは時々ロックの音楽が流れます。森に住むシカさんたちやフクロウさんなどはうるさくて、たまりません。
逃げ出しました。
 雪も降ってきて、さむくなりました。まきに火を付け、ペチカで暖まりながら、さむさをしのぎました。
 「冬がこんなにさむいとは知らなかったな。いつもの年は寝ていて、気か付かないものな」
とひとり言を言いました。
 
 クリスマスになり、ローストチキンとケーキを食べました。もうじきお正月です。ゆびおり、日をかぞえました。
 ついにお正月。リス子さんがお餅とおせち料理を持ってきました。クマ太郎君はお餅をペチカの火で焼いて、食べました。まずは、お餅だけを食べました。あっさりしていますが、かめばかむほど、甘くなり、おいしいです。それから、おぞうに、黄な粉をまぶしたもの、おしることたくさん食べました。にものやクリきんとん、かまぼこなどのおせち料理も。おなかいっぱいになりました。ものすごく眠くなりました。
 「ここでおそい冬眠をしよう。一ト月おそくなったから、起きるのは一ト月おそくなるだけだろう」と思い、ねまきにきがえて、家の戸にカギをかけて、ぐっすり寝ました。
 
 お餅はおなかにたまりますね。食べるとものすごく眠くなる人もいるでしょう。腹もちもよく、えいようもたくさんあるわけです。クマ太郎君もそうですね。本当にぐっすりと寝ました。
 
 クマ太郎君は目を覚ましました。
 「よく寝た。しかし、今はいつだ。外に出て、ようすを見よう」。
 外には赤い彼岸花が咲いています。9月ですね。
 「これは寝すぎた。今年はお花見も、夏の山登りもできなかった。クマの仲間とも会えない。やはり、自然のままに、さむくなったら、寝るのが一番いいね。お餅はおいしいけれど、食べたくなったら、いつでもリス子さんにたのんで。しかし、もう少ししたら、また冬がやってくる。今度の冬は眠られるかな...」と思い、ひとり言を言いました。本当にその冬はよく眠れませんでした。でも、春のお花見もしたくて、じっとしていました。
 冬が明けて、また春になりました。4月にはお花見。今度はクマ太郎君もお花見の時にお餅を食べました。クマの仲間はもちろん、リスやシカさんたちとも。今回は一人一個ずつ。クマ太郎君も一個しか食べられなかったですが、一人で食べた時よりもおいしく感じました。
 「お餅はみんなで食べた方がおいしいね」とクマ太郎君は言いました。
 
 物語はこれで終わりですが、みなさんもお餅にかぎらず、食べ物はみんなでワイワイ言いながら食べた方が楽しいですし、おいしくも感じますよね。僕もキャンプの時にカレーをみんなで食べて、大へんおいしかったことがあります。お友だちは大事です。

小中学生向け随筆

2017-01-16 13:56:22 | 日記
 小中学生のみなさんへ.
                    
 一月です。東京では青い空に、北からの「からっ風」が吹いています。からっ風は江戸時代からある言葉で、かわいた空気という意味(いみ)もあるようです。「だから、火事に気を付けよう」という意味もあると思います。
 その中の思い出を一つお話しします。1978年ですから、かなり昔ですが、東京の板橋区(いたばしく)には、高島平というところに大きな団地があります。そこでぼくもそこの団地の子供たちや、学生さんたちといっしょにタコ上げをして遊んだ思い出もあります。ぼくも学生さんに車いすを押してもらい、左手でタコの糸のつかむところを持って、あげました。まさに「タコ、タコ上がれ、天まで上がれ」ですね。北風が強く吹くさむい日でしたが、タコといっしょに見えた空はすばらしく青くて、うつくしかったのをよくおぼえています。
江戸時代から、冬の間はタコを上げて、人々はさむい冬を楽しんでいたわけですね。一方、雪国の人たちはカマクラや雪だるまを作って楽しんだわけです。雪だるまですが、ヨーロッパやアメリカでも「スノー・マン(雪の人)」と言って、同じものを作っては楽しんでいます。冬はさむいですが、さむいなりにも人々は楽しむ工夫をして、すごしてきたわけですね。