デイズニーの小鳥出そうな巣箱かな
(でぃずにーのことりでそうなすばこかな)
松山俳句ポストで「人」選を得た句です。
これをもって、一旦、俳句ポストから撤退を決めました。
秘密めく巣箱の森の静寂かな
(ひみつめくすばこのもりのしじまかな)
松山俳句ポスト落選句です。
《お知らせとお詫び》
先日、突然、右足の麻痺に襲われました。
脳梗塞ではないようですが、しばらく不自由を強いられそうです。
皆様へのコメントも、失礼することがあるかも知れません。
悪しからず、ご承知おき下さい。
4月11日~20日のつぶやき句を、自選36句にまとめました。
不器用に生きて実なしぬ花苺 花苺恋とは知らずをさな恋
花苺十指に余る恋をして 花苺実なさず恋の終わりけり
生きるとは櫓を漕ぐ舟ぞ春の汗 青春に齢などあらず春の汗
六十路まだ夢を抱きて抱卵期 四畳半一間の恋や花苺
抱卵や夢を抱きしころ遠く STAPの夢抱卵であれかしと
蜃気楼寂しき笑みの人なりき 蜃気楼ひと夜限りの恋と消え
掴めない恋といふ名の蜃気楼 バザールに踊る少女や蜃気楼
光風や街を蛇行し安威の川 光風子らの筆音こつこつと
光風の板書の悪字撫でにけり 妻と毒よく似た字面蝮草
自己主張時にはしたく蝮草 待ち伏せた誘惑のごと蝮草
故郷の山路に無沙汰蝮草 小町の忌老いたる母の句詠みかな
小町忌や我が越前の生まれてふ 小町忌や福井美人の絹の肌
初恋の人の老いけり小町の忌 数珠子かな腕白たちも六十路半
手も足も出ずに老いけり我数珠子 故郷の山河変わらず数珠子かな
苗代の水はる姉さんかぶりかな 苗代の水はるくわえ煙草かな
麻痺てふ病を得たる穀雨かな 新たなる病と生きむ穀雨かな
憂きことを語り流さむ穀雨かな 一キロのリハビリ歩く穀雨かな