隠し事多き国かな万愚節
(かくしごとおおきくにかなまんぐせつ)
京都太秦の映画村での撮影です。
2枚ともブレまくりでお恥ずかしい。
かげろうや変幻自在の忍者劇
(かげろうやへんげんじざいのにんじゃげき)
3月21日~31日のツイッターでつぶやいた句をまとめました。
(一部削除 一部推敲)
太秦の古刹の門や彼岸西風 田鼠化し鶉とならむ大志かな
春光に骨董仏の微笑かな 風吹けば鼻腔くすぐる杉花粉
春窮や給金直しまだならず 春窮や負け越し力士下がる背
春窮や今朝は鴉のかしましく 春の雲銭形平次の銭が飛ぶ
春袷江戸のめ組の法被かな 種案山子破れ合羽に破れ笠
種案山子働き詰めの祖母なりき 種案山子阿呆阿呆と鴉かな
高齢の里に華やぎ種案山子 渦潮や止まらぬデフレスパイラル
種案山子鍬振る婆の腰曲がり 種案山子婆と二人で畑番
一献が二献三献野蒜味噌 野に育ち老いて野蒜を摘む日かな
親のすね無限にあらず取木苗 取木して継ぐべきこともなき身かな
見栄張りは親の遺伝か取木苗 誰も持つ小さき秘密蕨採
北前船の昔や越の海明けぬ いにしへ波寄す港海明けぬ
正論を言ひて打たれぬ鳴鳥狩 ごんずいや吾にもごつい意地があり
彼の国のロケット台やつくづくし 定年を終へて男の土筆摘み
病み臥せば春の帰省の叶はざり 病み臥せば阿弥陀詣などしたく
臥床に聞く口笛や鷽の声 菊分つ爺にこだわりあるらしく
菊分つ向かひの爺のお裾分け 老いてなほ実生るを求む苗木市
青春の讃歌や遠く雪崩音 大あくびして山目覚む遠雪崩
札流す水面に渡る風優し つひえたる夢のいくつか札流す
少女等のふふふふふふと春の服 少女らの少し艶めく弥生かな
山椒喰最初はぐうのじゃんけんぽん 小粒でもぴりりと生きん山椒喰
山椒喰貧しき時に育ち来て 鴨帰る地球の語り聞く如く
投稿句有難うございました。
雀の子二週ほどにて巣立つとか よしさん