今回は、IT桜句会の参加作品を掲載します。
悲桜を詠みてひと年経ちにけり
(ひざくらをよみてひととしたちにけり)
《特選》 楽子さん
《並選》 市堀玉宗さん、和気生さん、春旭さん、
有難うございました。
老桜の老優舞ふが如きかな
(ろうおうのろうゆうまうがごときかな)
《特選》 雪うさぎさん
《並選》 reiさん、春旭さん、小野寺靖さん、たんとさん、
有難うございました。
寅さんのふつと気配す花宴
(とらさんのふっとけはいすはなうたげ)
桜というと寅さんですよね。何しろ、妹がさくらですから。
どうやら、さくらに出会えなかったようで、0点句でした。
最後に、この句会にあたり、お世話になった事務局の皆様、
有難うございました。
投稿句有難うございました。
責むるまじ咲くのも遅き老い桜 よしさん
《お知らせ》
明日4月21日より、数日留守しますので、ブログを休みます。
4月11日~19日のツイッターでのつぶやき句をまとめました。
(一部削除、一部推敲)
猫の夢人には見えぬ日永かな 青鷺の沈思黙考日永かな
別れ霜夢路辿りて覚めにけり だまし討ちめきたる霜の名残かな
うらめしき別れの夢や桜散る 狛犬の開きたる口の落花かな
花うぐひ水の勢ひいや増して 清流のやや艶めきて花うぐひ
水底に走る影疾く花うぐひ 花うぐひいつか大樹に咲かんかな
沢蟹と戯れし日や啄木忌 故郷の無人の駅や啄木忌
鳥曇雀の声に覚めにけり 鳥曇地には耕す農夫かな
原発の岬はるかに朧かな 初恋の人の老いけり鳥曇
ベーコンとアスパラガスの出会いかな キャベツ巻くほどに農婆の腰曲がり
キャベツ巻く里に農夫の老いにけり また一つ包む自分史キャベツ巻く
目借り時人生語る夢見けり 目借り時邪気無き犬の眠りかな
安酒に切れ味添えて桜烏 宵宴桜烏賊焼く屋台かな
桜烏賊身を捩らせて焼かれけり 団塊の料理講座や桜烏賊
祖母ちゃんのこねる手の皺蓬餅 ほんのりと里の野の香や蓬餅
万象に陰陽有らし月日貝 月日貝君に照らさる我は月
月日貝数多の恋を重ねけり 夫婦てふ縁の不思議月日貝
緋衣の女ぶり三の替かな 隈取の目ぢから三の替かな
峠路を里へと駆けて春の川 耕作の時の遅しと春の川
ミソラソと音符踊らせ春の川