雪ねぶり郷は眠りの覚めやらず
（ゆねぶりさとはねむりのさめやらず）
ツィッターの「雪ねぶり」という季題で詠みました。
雪解けの頃、地面に立つ靄（もや）を、
信州・越後地方ではこう呼ぶそうです。
写真は、2010年１月、福井県南越前町の
「板取の関跡」で撮ったものです。
亀鳴くや民の声なき声数多
（かめなくやたみのこえなきこえあまた）
これも、ツィッターの「亀なく」の季題で詠みました。
写真は、昨年10月、大阪の四天王寺で撮ったものです。
投稿句有難うございました。
あっさりと焼いて醤油の春子かな よしさん
２月11日～20の、ツィッターでつぶやいた句をまとめました。
（一部削除 一部推敲）
地虫出づ昔喝采浴びし人 セシウム禍知るや地虫の穴を出づ
地虫出づいまだ瓦礫に埋もる街 絶えしこと数多なるかな地虫出づ
二月やひねもすのらりくらりゐて フリーズの心解きて二月かな
建国日国策いまだ定まらず 料峭や底なきデフレスパイラル
料峭や原発依存の片思ひ 峠路を越えて越前菜の花忌
菜の花忌人の絶えたる山河かな 少年の無口となりぬ鮒巣立ち
鮒巣立ち近江土産とならむべく 鶯餅記憶にあらず貧しかり
鶯餅もうすぐ声も聞こえそで 鶯餅茶飲み話の咲きにけり
鶯餅包み包まれ睦まじき 歌姫の永久の旅立ち鮒巣立ち
繕へどなほ綻びて春の愁 雪ねぶり郷は眠りの覚めやらず
雪ねぶり裾より四方の明けにけり 雪ねぶり底の瀬音のいや増せり
白魚の指もふしくれ刻みけり 白魚の如く少女の弾けけり
磯竈老えど婆たちかしましく 磯竈弾む話題の過去未来
磯竈初恋話なんぞして 歴史巡り大阪市長の踏絵かな
ゆるぎなき信条あらず踏絵見る 幾百の辛酸見たる踏絵かな
蚕卵紙かくて世界の真央となり 夜の更けて餌食む音や蚕卵紙
婆さんの糸採る手業蚕卵紙 蚕卵紙洋の東西結びけり
山里の深き人情種の芋 種の芋生命（いのち）宿して眠るかな
少子化の里に眠りて種の芋 亀鳴くや民の声なき声数多
忍ぶれど色に出にけり亀鳴く夜 人生に多き屈託亀鳴きぬ
春浅し河野の海の若き潮 野仏の眠る陽だまり春浅し
パソコンに屈託ありや春浅し 貝寄せや高田の松の故地あたり
貝寄せや大腸憩室暴れだし 藪椿お里（おくに）訛の少女かな
ゆきちやんの赤きほつぺや藪椿 雁風呂や生命（いのち）貰ひて今を生く
現世は仮の止まり木雁の風呂 放棄田の増えし故郷や田螺和
田螺和苦労話のぽつぽつと 田螺和田に汗したる昔あり
辿り入る深き山田や田螺和 君佇てば菜の花てふと化しにけり菜の花のてふと化し舞ふ湖風かな
板取の関も白川並みの豪雪地帯のようですね。
「雪ねぶり」が素敵です。こちらでも最近
見られるようになってきたようです。
そろそろ目覚めのときが近づいてきたのでしょうか。
＞亀鳴くや民の声なき声数多
民の声なき声・・亀鳴く季語との取り合わせは
絶妙ですね。政治家はこの声をしっかり聞いては
くれそうにはないけど・・。
亀はおとなしそうですが、近所の池でサギを退散させていました。ギャア!と啼いて飛ぶサギの立ち去ったあとを見ると亀がいました。小さな池で仲良くしたらいいのにと思いますが。
ねぶる＝舐める・眠る しか知らず、「雪ねぶり」
という言葉を初めて知りました。
今日あたり気温が上がって雪ねぶりが見られるかも
しれませんね。雨だとだめかしら。
亀なく という季語があるんですね。亀は鳴かないと
思っていましたが… そうか！民の声なき声と
重なるのですね。
鎌ちゃんすごいです。
雪ねぶりと眠り（ねぶり）とをかけていらっしゃるんですね。
雪ねぶり郷は眠りの覚めやらず
今年も寒さと豪雪の年になってしまいました。
自然の猛威をひしひしと感じます。
亀鳴くや民の声なき声数多
政治不信、日本はどうなるのでしょう。
お体の調子優れないのですね。体に抵抗力を付ける
果物がいいらしですよ。
野菜ジュ－スも始めようと思っています。
どうぞご自愛の程をお祈り申し上げます。
お写真とお句がどんぴしゃですね！
ねぶりとねむり、巧い掛詞です。
日本昔話のようでもあり、
どこか懐かしい感じがします。
＞亀鳴くや民の声なき声数多
こちらは風刺が効いています。
国民の声なき声が国政に反映されるといいですね。
「亀鳴く」の季語を上手に詠まれていると思います。
いつも思うのですが、ツイッター句の凄いこと！！
数も内容も。。
お時間があれば毎日３記事くらいアップできるのでは！（汗
体調はその後いかがですか。
ＰＣも鎌ちゃんも、ご自愛くださいね～
雪ねぶり、初めて知りました 雪解けのことなんですね
時々音立てて屋根の雪が落ちてきます、雪が解け出しました、川の流れも激しくなって
春に向かって動き出したようです
＜亀鳴くや民の声なき声数多＞
社会風刺の句ですね
政治に疎い私でも声を出したくなります
どうなっているんでしょう、今の政治家は‥‥‥
「亀鳴くや民の声なき声数多」
ツイッターはいろいろな季題が出されるのですね。面白そうですこと。
それにしても、毎日句作するエネルギーに驚いています。
＞雪ねぶり郷は眠りの覚めやらず
雪ねぶり初めて知りました。
雪ねぶり・・・「ゆねぶり」と「かな」が打たれていますが信州、越後地方ではこんな風に言うのかなあ。
こんな季語でまた作ってみたいです。
＞亀鳴くや民の声なき声数多
綺麗な写真ですね~。
ほんとうにすっきりとしてほしいですね。
やっぱり選挙はしっかり真面目に民の声を聴いてくれる人を選ばなければいけませんね。
亀鳴くや…民鳴くやを言ってるんですね（笑）。
雪深い郷ですね。
茅葺屋、人が住んでいるんでしょうか?
きっと この雪深い郷にも 春の足音が今頃は
聞こえてきている事でしょうね。
板取の関、一度ぜひ行きたいですね。
亀鳴くや、難しい季語を時事で上手く作句しましたね。
声なき声、亀も色々言いたい事があるんでしょうね。
私達がしっかりと心していかねばと思います。
鎌ちゃん、凄いじゃないですか!!
日々、日記のように作っているんですね。
私も頑張らなきゃ!!