冬陽射し暮らしの端を映しつつ
（ふゆひざしくらしのはしをうつしつつ）
影絵図の窓辺に揺るる小春かな
（かげえずのまどべにゆるるこはるかな）
12月１日～10日のツィッターつぶやき句をまとめました。
（一部省略、一部推敲）
寄せ鍋や絡まる箸の恥ずかしさ 寄せ鍋や無礼講だと言はれても
寄せ鍋につい口をつく本音かな 寄せ鍋や恋す二人の遠慮がち
寄せ鍋に秘めたる恋のばれにけり 鬨の声あげて冬の怒涛かな
寒涛や独り酒ぽつり飲みをりて 砕けても砕けてもなほ冬の波
手袋を脱ぎてあなたの手の温み 手袋や右手はあなたのポケツトに
手袋も契れんばかり選挙カー 立ちシヨンをする無粋かな冬紅葉
いにしへの都の跡や冬木立 冬眠の熊の如くに炬燵かな
冬木立阿形の駒の吠える先 冬木立聖人君主然として
炬燵にてたゆたふ刻の過ぎにけり 体力と知力の失せる炬燵かな
ケ・セラ・セラ決め込みもぐる炬燵かな 十字寝の昔ありけり堀炬燵
“ばんどこ”の名も懐かしき炬燵かな 麦の芽や貧しき戦後育ちきて
麦の芽や父を知らずに育ち来て 麦の芽ややんちや仲間の古写真
癌晴ると言ひて逝きけり散り紅葉 大雪や露地に雀ら餌探し
大雪や嫉妬の嵐吹き荒び 悲劇なき人生はなし冬木立
老いてなほ夢持つ人や冬紅葉 開戦日ハワイ旅行の人多し
尖閣の波高くして開戦日 国防軍唱へる党首開戦日
顔見世や墨跡太く勘亭流 顔見世の涙の襲名披露かな
顔見世や四条の橋にだらり帯 顔見世や声も涙の大向こう
箸先に鱈の身もろく崩れけり 鱈切れを分けて夫婦の夕餉かな
風邪ひきや酒より勝る薬なし 風邪に臥す雀の唄を聞きながら
波が牙剥く越前や雪中花 見通しの立たぬ世に生きすす払い
一片が合わないパズル総選挙（川柳）
すばらしいですね！！
こんな自然の影絵を巧く使った写真は
これまでにもあったのですか
いえ鎌ちゃんの新発見ではないのですか
いかにも穏やかな冬の午後です
お句も最高ですね
二句めもすばらしいですね
まこと「窓辺に揺るる小春ですね
クリスマスバージョンの
このテンプレートも素敵ですね
わが家でも影絵図を毎日見ております。
時間帯によっては色々変って面白いですよね。
静かに映っている時とゆらゆら揺れている時が有って、風の強さが分かりますね。
昔住んでいた田舎の家はどこもかしこも障子ばかりで影絵も飽きるほど見ていたのに、今住んでいる家は障子がありません。
影絵を見ることもなくなりました・・・。
吊るし柿の影が「暮らしの端を映しつつ」に上手く繋がっていますね。
＞影絵図の窓辺に揺るる小春かな
これは窓辺のカーテンに映った光景でしょうか？
こちらも穏やかな小春日和を感じます。
映し出される影って不思議ですね・・・。
＞影絵図の窓辺に揺るる小春かな
冬日の温かさを見事に表現されたほっこりする作品
が素晴らしいです。特に一枚目の影絵は生活感が
滲み出ていて何とも言えません。いいですね。
＞鱈切れを分けて夫婦の夕餉かな
作者の日常が垣間見えて仄々とします。いい句ですね。
冬陽射し暮らしの端を映しつつ 鎌ちゃんさん
“暮らしの端を映しつつ”
巧い影絵ですね。
私も大好きですが、高値なので見るだけにしています。（*^_^*）
影絵図の窓辺に揺るる小春かな 鎌ちゃんさん
南天の葉かな・・・。
難を転じてくださいね。
見通しの立たぬ世に生きすす払い 鎌ちゃんさん
一寸先が見えないとは悲しいものです。
師走になりました、掃除は早めにやっておくのが良いですね。
障子の影絵が
あたたかそうですね。
「影絵図の窓辺に揺るる小春かな」
ステキですねぇ。
水墨の世界です。
暮らしの端を・・・・・句の表現がピッタリですね。
時々お伺いしますのでどうか宜しく。
いずれも小春日和の穏やかさを感じさせます♪