鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

秋分

2016-09-22 10:22:52 | 写真俳句

秋分や長さ変はらぬ赤信号

 (しゅうぶんやながさかわらぬあかしんごう)

 

秋分や無住の家に鳴る時計

(しゅうぶんやむじゅうのいえになるとけい)

 

      9月11日~20のつぶやき句を32句にまとめました。

     少女吹くサックスの音や鵙日和        口笛のよく鳴る今朝や鵙日和

     老いなりの日課がありて鵙日和        休日は少年となる鵙日和

     きちきちや昨日も今日もまた明日       雲はまだ鱗になれず曼珠沙華

     石舞台古墳を包み彼岸花            甘樫の丘の盛衰彼岸花

     もろこしの過ぎし良き日のおやつかな     芋嵐睨みをきかす仁王像

     謝ればすむことなのに芋嵐           言ひ訳はしない男の子や芋嵐

     月今宵四十二年を連れ添ひて         五十余年経て麗人や月今宵

     老いてなほ嫉妬の火種月今宵         待ち合はす古刹の池や鴨来る

     鴨来る旅の話をしてたもれ            孤独なる老いの待ち居や鴨来る

     言ひ訳はしない男の子や芋嵐         湖風吹く近江平野や稲を干す

     稲掛けや琵琶遠望の景となり         稲掛けや鯖街道に朽木宿

     雨降れと願ふ朝や運動会           父は無く母もゐぬ子や運動会

     寅さんは今どのあたり草の絮         人の世の多きしがらみ草の絮

     人の世の愁ひ喜び草の絮           遠き日の波と寄せ来る秋の海

     雑念をすべて白紙に秋の海          暮れ早く静かなるかな秋の海

     太陽が明日へと沈む秋の海          北前の交ひし往時や秋の海