鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

夢二忌

2016-09-01 10:34:30 | 写真俳句

襖絵の見返り美人夢二の忌

(ふすまえのみかえりびじんゆめじのき)

 

湯巡りのそぞろ歩きや夢二の忌

(ゆめぐりのそぞろあるきやゆめじのき)

かつて行った、城崎温泉の湯巡りを思い出して。

 

太陽でありしをみなや夢二の忌

(たいようでありしおみなやゆめじのき)

 

 

8月の写真俳句を デジブックアルバム にまとめました。

 

        8月21日~31日のつぶやき句を、34句にまとめました。

     馬追や追分節を遠く聞き             鈴虫や耳鳴り止まぬ妻の鬱

     すずむしの粋に新内流しかな         今夜こそ告白しようすちちろ虫

     露草や老いの秘めたる恋火種          露草やそこはかとなき今朝の夢

     リオの熱残して処暑となりにけり       傷深き北の大地や処暑嵐

     カタコトと窓打つ余波や処暑嵐        鹿垣の内に農婆の小さき背

     鹿垣の内に丹精育ちけり            おしゃべりの婆に捕まり地蔵盆

     宿題に心残して地蔵盆              きちきちや手抜きをしない几帳面

     きちきちに案内され行く野辺路かな      きちきちの待ったあらずの構へかな

     きちきちと腕白たちの野辺路かな       父母と覚ゆ日野嶺や花芒

     特急の通過に揺れる尾花かな         揺れ尾花老いて達観まだ遠く

     日ごと増す失せ物探し扇捨つ         吽形の狛の鼻先枝垂る萩

     重たげな子らの登校萩の径          三叉路の石の仏や萩の花

     よみがへる五感六感爽気満つ         一病をふつと忘るる爽気かな

     遠鐘の風に聞こゆる爽気かな         かたことと風雨戸打つ爽気かな

     父知らず迎ふ七十路山別れ          悪癖は親父譲りか山別れ

     少年は寡黙になりぬ山別れ          チャコといふ女の消えし夜霧かな

     終幕は夜霧が包む名画かな          真相を闇に包める夜霧かな