5月4日より、数日留守に致します。
皆様、どうぞ、よい連休をお過ごし下さい。
親の無き日々もありけり 鯉のぼり
鯉のぼりに、親がいなかった子どもの頃を思い出しました。
両親の離婚によって、母の手で実家で育てられていた私。
5歳の頃のある日、突然です。
母が花嫁姿で出て行く姿を見送ることになりました。
人一倍、母離れの悪い私には、
知らされないまま話が進んでいたようです。
離されて涙せし日々 母子草
その後、自分の気持ちをどう処理したのか記憶にありませんが、
以来、人知れず涙することの多い日々になりました。
高校入学と同時に、ようやく母の再婚先の現在の家に、
養子として認められて行くことになったのですが、
義父のもとで冷たい視線を受けながらの生活は、
それまた、針の筵に座らされているような日々でした。
この人があなたの実父(ちち)と老い母が
示しし古き新聞写真
義理の父は、7年前に他界しました。
そしてようやく、あの頃のことを聞けるようになりました。
3年ほど前に、母が、アルバムから古い新聞を持ち出して、
「これがあなたの父さんやで」と見せてくれました。
目元、鼻形など、まぎれもない父の顔がそこにありました。
生まれて初めて、自分の父の顔を記憶した一瞬でした。
今回は、つまらない思い出話にお付き合いいただいて、
ありがとうございました。
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