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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「キイトトンボの連結」

2016-08-21 | 小父のお隣さん
 今季は今までの最大規模の発生数である。昨季まではたまに出合って1~2頭程度だったから泥水池水見回り中に2桁の確認なんて晴天の霹靂なのである。そのうえ駐車場周辺まで範囲を広げているのにはびっくりなのだ。
 そんなことから連結状態でハートマークを作っているカップルを見つけたのも偶然ではない。改めて眺めて見ると、何もラブラブ状態を見たかった訳では無いのだがオスメスの体色にはっきりした差違があるのが分かった。
 単数でいた時は全てが黄色と思っていたキイトトンボなのである。オスメスで体色は異なるのが普通と捉えていても、それは常時見慣れた種に限定される。図鑑で差違は見ていても実物を比較視していないと記憶に入り難い。まあ、すぐ忘れるが…。
 このトンボ、飛び方は優雅だし、シオカラトンボの様に攻撃的ではないし、まあ、頓着ない平和主義といった風体で、好きだなあ。
 大昔、大ヒットした占星術の本に小生の場合、黄色はタブー色だった様な記載を記憶しているが、未だに覚えているのは信じていたからだろうか。このトンボを見て思いだした。

*輪廻転生

2016-08-20 | 花の下に長居
               ナラ枯れに声明となりセミ時雨

               最強も終の時あり南無なみだ

               秘し時は終わりわが世やユダの月

               カブト首残し蟻曳く山車の連
      
               空の上水面に浮かぶ対の翅

               永田湯田けじめ無き余のチスイヒル

 

適前逃亡は無し!

2016-08-19 | 何よりの楽しみ
 「泳ぐ魚」の機構を転用し「動くトカゲ」風を試作してみたのだが、結局は3号体まで作りこみ納得した。
 試作第一号は「泳ぐ魚」のピストンにリンク装置もろとも合体させて確認したのが上の写真。しかし手足がフリーで体幹だけ動くのでは完成度不満足で、前足が同時に動くようにしたのが2号体だった。しかし前足だけ動いて後ろ足は腰節に固定され腰節が動く事で「そう見える」仕掛けだったが気に喰わず、結局は後ろ足も交互運動をするように作ってみる。

 これがなかなかの難題で、最初からその用途で作られた機構で無いため組み込み調整に多大な労力を費やしてしまった。とは言うものの、午前8時頃に30℃を記録する日々ではフイールドへ向かう気も起きず家で「工作するには良い日」なのである。
 3号体の手足は版木(ホウの木)を使った。全て現物合わせで設計図も無いアバウトさなので「これが苦労の初めでしょうか」と歌謡曲の一節も出てくる始末…。お蔭様でクスリもやらないのに叩けば埃の出る体になってしまった。
 まあ、結論から言えば「動作、期待以上!」であるが、右端の写真でリンクとカム機構が想起できるなら「お主なかなかよのう」となる。また今回の工作は釘など金属の使用は全くせず仕上げた。
  ピストン右 ⇔  ピストン左   3号体機構

四つ溝柿の摘果

2016-08-18 | 小人閑居して憮然
 フイールドの四つ溝柿の摘果をする。本来ならば花の時に落としたかったのだけれど、栽培が本道ではないから適期作業と言う訳にもいかない。今季も五本の内、二本が猪の被害に遭って、またまた振出しからスタートせねばならなくなった。
 
 過去には全てが枝や幹を折られる被害に遭っていて、ようやく身長を越える高さまで育ち結実したのだが、このままでは再度の全滅である。収穫するより樹木の保全を優先して摘果してしまった。大きい猪だと人の身長程の高さまで歯が届くから、その位置を超える枝の高さに成長するまで結実させないのがせめてもの被害防止策なのである。

 とはいうものの、果実が無くても樹木本体をいたぶるのも好きなようなので、残った3本も風前の灯みたいなものだ。SかMかで言えば猪はSと言うしかなく「イノSS」とでも言いたい。そういえば昔もこんな呼び方があった。今もあるけど国内外を問わずSのつく話題の呼び方には心の深淵が覘く。
 
      被害樹1    被害樹2    摘果

突端部斜面刈り払い

2016-08-17 | 今日は真面目に
 突端部の斜面を気合を入れて刈り取る。下側からはスパイク地下足袋仕立てでも足場を安定させれず、上端部からでは下向き作業で危険だ。草丈の高い中に竹も混入しているから造林鎌では非力だ。造林鎌で切るには袈裟切りしなければならず、これでは残った部分が竹やりになってしまう。
 結局は竹伐り鋸で処理を開始したが、作業が進まず刈り払い機の世話になった。足場を固めて届くところまで刈る、の繰り返しだから時間ばかり汗水ばかりの風体になった。
 何かに活かせる場所でもないのだが徐竹後のひこばえを許すと、たとえ一角でも補給基地、前進基地になってしまうので、根絶は無理としても抑制だけは続けねば「元の木阿弥」に間違いなくなってしまう…。
 日々の営みと関連しなくなった里山保全活動など「風前の灯」と同じ危ういのである。
                 ➡  

千回一隅 or 羽化後一会?

2016-08-16 | 小父のお隣さん
 時折小雨の天候だからフイールドには行かず書店に寄ってきた。帰宅しドアを明けようとした時、外壁に黒いアゲハが居る。もう「ピピピッ!」と来たのである「羽化体だ」と。
 ジャコウアゲハが外壁で羽化するようになって20年は経過しているが、羽化体は一度たりとも見ていない。今までの全ての個体が早朝には飛び去っているからである。
 今回の個体は小生が書店の開店時間に合わせ自宅を出る頃に羽化開始していたのだろうから、もう少しで羽化を観察できたのだった。全く惜しい事をしたものだ。まあ、この個体が通常の時間経過をしなかったから羽化体を見れたのだけれど、10時近くになって「羽化状態では…」なんて注意は払わない。
 昼食前はまだその位置に居たのだが、昼食後には外壁にオシッコ跡を残して消えていた。食い尽くされたウマノスズクサも、今季3回目の復活を果たしているから産卵に来てくれるかな。「いいとも!」なんて言わなかったけれど。
 ジャコウアゲハの幼虫はなんとも人工物がお好きなようで、我が家外壁は羽化台になってしまった。キアゲハの幼虫は足元のミツバやセリに居るが、これの蛹化体はさーて何処だ…。
         殻と羽化体      ジャコウアゲハ

手乗りタナゴ

2016-08-15 | 感じるままの回り道
 暑さが続いた後は少々天候不順気味で姥捨て山にも行けぬ。電脳映像など見ていても埒が明かぬし退屈きわまりない。そこで池のお魚に遊んでもらう事にした。手足を突っ込めばヒーリングフイッシュもどきも行ってくれるが、今日は「手乗り文鳥」ならぬ「手乗りメダカ」と「手乗りタナゴ」で相手をしてもらう。
 ご褒美など無くてもヒーリングフイッシュをするくらいだから手のひらに来るのだけれど、若い身空で姥捨て山詣でを中止した小父さん相手では可哀想だから、サンショウウオの保育で残っていたアカムシを与える。もう大喜び、ご機嫌良好だった。
 頭をよぎった不安は「年端もいかない相手と援助交際?」だったが、そこは人間界での話でなく畜生界とのかかわりだから不問にされるだろう。
 まあ、事象を冷徹冷厳に見つめれば「なんとまあ寂しい境遇か…」と思われるだろうけれど「虫も寄らない」よりはなんぼか上等だし、戦争が無い社会だからこそメダカも相手をしてくれる。過去現在、数多戦禍に散った御霊はお釈迦様の掌で平安永劫でいるのだろうか…。

作ってみなきゃ分からない…事 3

2016-08-15 | 何よりの楽しみ
  伸びた状態  ⇔  縮んだ状態
 木組みで、できる限り蛇の動きを再現したくてパーツを細かくし節も増やして作ってみた。節ごとに色分けすれば、そのままシロマダラの模型に見えてしまう。我ながら苦労のし甲斐があったとご満悦だったのも束の間で、これを簡単な機構で蛇行させてみたい欲望が渦巻いてきたのである。就寝時にああでもない、こうでもないと妄想し結局、前作のトカゲを這行させた機構を使ってみることにした。
 同じ機構では手間暇がかかりすぎるからシンプルに作ってみたら、まあ、なんとなく蛇行しているようには見える。頭部の位置をタボ穴で変えると動きも微妙に変わる。歯車を反転すれば、これも動きに違いが出る。くねり方が一定でなく不安定なのが面白味といえば面白味だろうか。一通り完成し「やれやれ」と一服していたらムクムクと入道雲が沸いてきた。

 結局、最初の頃に試作したマムシの模型も載せてみる気になって、あちこち手直しすること数時間、何とか動けるようになったが、関節数が少ないから動きは大振りでギクシャクする。玩具としては、こちらのほうがメリハリがあって面白そうだけれど、スムーズな動きを実現させるためには関節の回転角180度以上が必要だった。完成し分解できない物を修正するのは手間がかかる。
 蛇頭部を円盤上に差し替えるといっそう動きにリアルさが増して面白かったが、もう工作も食傷気味になってきた。床も埃だらけだし…。
 真夏日やら猛暑日やら続きフイールドは休業状態で、全窓解放した自宅に居ても汗が噴き出てくるが炎天下作業よりは快適だ。
                  伸びた状態  ⇔   縮んだ状態

今日のトンボ「アジアイトトンボ」だろう…

2016-08-14 | 小父のお隣さん
 下学者としては挫折の中で「もう止めよう」と悟りを得ても野次馬根性と言う煩悩は湧き上がってくる。まさしく「病め様」である。
 それはともかく写真のトンボはアジアイトトンボで構わないだろう。似たトンボにモートンイトトンボがいるが、写真比較する限り背筋の黒線が見えなかった。イトトンボの体色で赤青黄と三色揃った泥水池になって色っぽい。
 この赤いトンボ、今季は既に二度ほど視認している。同じ個体とは思えないし度々飛来したとも思えない飛翔力なので繁殖の可能性が高まる。
 だからと言ってあの青春の頃のように胸がときめく訳でもないが、これが作業の御駄賃なのである。懐具合が温まらない駄賃であるし胸がときめかずとも京都に行けずとも、家で大文字になってホッコリはする。
                  

出会いを失った理由とは…

2016-08-14 | 小人閑居して憮然
 例年なら、いや昨年までは水見回りの途中で大ヘビに遭遇したり足元からカエルが池に飛び込んだりするのは日常茶飯事だった。
 今季は様相が全く異なって、蛇に遭遇したのは冬眠明けの頃にヒバカリ1匹、夏に入ってシロマダラ一匹だけなのだ。カエルなどは、たまにツチガエルに出会うくらいで、草に留まっているアマガエルさえ見なくなった。もう非常事態と言って良いだろう。更に言えばトンボの個体数も少なくなっているように感じるし、昨年あれほど出現していたカブトムシもサッパリだった。
 小生なりの理由付けははっきりしている。小生の容貌も知性も老化し魅力が半減した事が理由ではないのだ。直接的間接的の理由は猪の増殖と農地に防護柵が完全に張り巡らされた結果なのである。

 防護柵の設置は二段階で行われたが、その都度フイールドの掘り起こし被害が急増している。今季は掘り起こし被害部を修復する気にもならないほど急速に増大しているのである。要はエサ不足がアリアリと言って良い。崩された堤や畦を修復すると、再度の集中被害を招くので立ち往生中でハムレットの心境である。どちらを選択するにしろ喜びや笑顔は生まれない結果にまっしぐら…。
 
 トンボの飛翔数が減少しているという印象も、未明までに羽化途中の個体や翅を休めている個体が捕食されているのだろうと推定している。バッタ類も生息密度が薄くなっているから間違いないだろう。この分だとフイールドの爬虫類や両生類は絶滅しかねないし、維持管理を放棄せざるを得ない時期と遠からず出会うのだろうと脳裏に浮かぶこの頃だ。
 昔のコマーシャルにあった「元を断たなきゃ駄目!」その通りなのであって、猪豚を放獣した罪は大きいのだが放たれた凶因などは元には戻せないのが現実である。「福粋、盆に返らず」なんちゃって…。
 

今季植栽樹が枯れてしまいそう…

2016-08-13 | 小人閑居して憮然
 まとまった降雨もないのに高温続きで、今季定植した幼樹は枯れ死寸前になってきた。特に瓦やコンクリート破砕物の上に盛り土した原っぱ部に植えたカツラ3本は非常事態である。表土が浅く保水力がない場所だから根張りを完成していない今期の定植樹には過酷な場所だ。
 見過ごすわけにもいかないから各々15ℓほど灌水した。バケツ一杯分を直接一株に与えては水が浸透していく速度より表層を流出する量が勝る。バケツ一杯分の三分の一を各々に与えて浸透する時間を与えた。結果的には同じ灌水量であるが無駄な流出は防げる。
 水は駐車場の水道から運び上げたが、バケツ一杯程度といっても一週間は生存させられるだろう。他の樹種にも灌水をしなければならない場所があるだろうが、これは明日以降に持ち越しだ。
 イベント植樹のような「あとは野となれ山となれ」なんて後始末無し、お世話無しのような対応ができない理由は、導入樹には存在することで果たしうる役割を期待しているからである。
      カツラ1    カツラ2    カツラ3  

草深き突端部

2016-08-12 | 今日は真面目に
 突端部を尾根方向に刈り上がる。三日月池への崖付近は若竹とセイタカアワダチソウ、樹下で日照の劣る部分はヌスビトハギが密生し、そのうえをクズがネットを架けたようになっていたが高さは小生の身長程度だった。それでも手を焼いたのに突端部先端から刈り上がり始めたら更に草深くなって刈り払い機の全長より高かったので2mはあっただろう。
 この付近はまばらだけれど植樹してあり突端部先端より刈り払いを続けねばならない区域だ。とは言うものの突端部先端より刈り上がらねば道が無い。刈り払い作業をするにしても幼樹まで切断する訳にもいかず、かといって前方視界が良好な状況でもない。高生種草本が密生していては30㎝先の幼樹など視認すらできない。
 それでも作業前に刈り刃を新品に交換したから快適な切れ味で作業もはかどり、なまくらな前日の刈り払いより疲労度は全く異なった。やはり切れない刃物は使うものではない。まだシーズン突入と認識してはいないけれど、この草の壁の中で蜂に出会うのが一番恐れる事態である。

タマアジサイ咲き始めた

2016-08-11 | 小父のお隣さん
 連日の猛暑に怖気づき刈り払いには出かけず家で工作三昧でを4日ほど過ごし水辺の状態が気になるから水見回りに出かけてみる。
 トンボ池からの放水路に水が無くなっていて、見当通り泥水池からの分水が来ていない。隣沢からの送水が止まった結果なら大事だなあと思いつつ泥水池の分水桝を確認に行った。結果は分水桝のせいでなく水位を決めるオーバーフロー部からの漏水だった。
 先日に土嚢を投入し踏みつけ防止したばかりだったのだが、油断も隙も見せてはならないのが水辺の管理なのである。
 それはともかく、帰路林道に出たらタマアジサイが咲き始めていた。花の少ない時期の日陰に咲く大振りの花なので、それなりに賑わいの一花となるのだが、小生はあまり好きではない。大味と言うか大和心に欠ける感じがしてしまう。まあ、偏見の一つだとは認識してはいるけれど…。

**盂蘭盆

2016-08-11 | 大震災
 浪かぶる花なれど活きまた供え
          焼けにけりされども花はちりすまし   北枝

 永き日々太鼓踊りに込めし怨
          永き日や太鼓のうらの虻の音      浪化

 ふらここで真言送る沖の果て
          ふらここの会釈こぼれる高みより    大祇


 現実と思えぬままで崩落に消えた汝よ盆に帰省せ

 阿蘇の空たなびく火煙見るたびに汗か涙か知らず噴き出る

 瓦礫山雨打つ後は猛暑なり背中も腰も伸ばす場所無し

 漁火や今日の出漁迎え火か次の出舟は送り火でする

白昼堂々天下の公道

2016-08-10 | 花の下に長居
 先日にシオヤアブ?の交尾体で大科学実験をし解を得たのに今日はトカゲの交尾に出くわした。それも白昼堂々天下の公道上なのである。小生が通り過ぎても意にも介さず彫刻のようだったからケータイを向けてみた。
 接写で10cmほどまで近づけてもピクリともしない。瞬きもしないから視認できているはずなのだが「逃がしてはなるものか…」と必死だったのかもしれない。表情を見れば何となく伝わってくる。
 まじまじと眺めて見ても、どういう風に組み合っているのかパズルの様で、まさかひっくり返すわけにもいかず、シオヤアブの様に確認大実験は出来なかった。千歳一遇の機会だったのだが37度台を記録せんとする今日この頃、お熱いこって…。
 願わくば、さらに熱いのは御免こうむりたい。
  大胆過ぎる    あっちから写す    こっちから写す