

木組みで、できる限り蛇の動きを再現したくてパーツを細かくし節も増やして作ってみた。節ごとに色分けすれば、そのままシロマダラの模型に見えてしまう。我ながら苦労のし甲斐があったとご満悦だったのも束の間で、これを簡単な機構で蛇行させてみたい欲望が渦巻いてきたのである。就寝時にああでもない、こうでもないと妄想し結局、前作のトカゲを這行させた機構を使ってみることにした。
同じ機構では手間暇がかかりすぎるからシンプルに作ってみたら、まあ、なんとなく蛇行しているようには見える。頭部の位置をタボ穴で変えると動きも微妙に変わる。歯車を反転すれば、これも動きに違いが出る。くねり方が一定でなく不安定なのが面白味といえば面白味だろうか。一通り完成し「やれやれ」と一服していたらムクムクと入道雲が沸いてきた。
結局、最初の頃に試作したマムシの模型も載せてみる気になって、あちこち手直しすること数時間、何とか動けるようになったが、関節数が少ないから動きは大振りでギクシャクする。玩具としては、こちらのほうがメリハリがあって面白そうだけれど、スムーズな動きを実現させるためには関節の回転角180度以上が必要だった。完成し分解できない物を修正するのは手間がかかる。
蛇頭部を円盤上に差し替えるといっそう動きにリアルさが増して面白かったが、もう工作も食傷気味になってきた。床も埃だらけだし…。
真夏日やら猛暑日やら続きフイールドは休業状態で、全窓解放した自宅に居ても汗が噴き出てくるが炎天下作業よりは快適だ。

