自分ではアジアイトトンボではないかと思っているのだが、何せ頼りにしているS先生曰く「僕はイトトンボ類は判りません」と言われているので確かめようがない。とは言えこのトンボ、発生生息している事など知っている人はひと握りでしかない。
小型のトンボで派手さは微塵も無いし飛翔力も弱く浮かんでいるのがやっと、と言うような風情で漂うように移動するし草叢のあたりにしか出没しないし、で確認出来難いのである。小生は水見回りするし泥浚いもして水辺に居る事も多い結果、姿を見れる事になるのだが今期は個体数が多くなった気がする。このような最弱種が増えるのは祝着至極であるのだが「観察会の通り道だけ刈り込みます」とは裏腹に生息域を刈り払われ、恰好の観察環境を失ってしまった。観察会を本当に実のあるものにしたいのなら踏み分け道を通るのがベストと思うけれど「繁茂しているのは雑草である」と言う刷り込みで作業をする「人優先思想」には対抗できないなぁ。