羽化してまだ色ののらない個体を見たのが4月19日だったのだが、それ以来個体の確認は出来ずようやくショウジョウトンボらしい真っ赤な個体に出会ったのだ。まあ、出会ったところで特段の事も無し、赤い糸で結ばれている訳でも無し、「トンボの季節到来」の道筋でしかない。とは言え赤いトンボは大型のトンボに同じく気をひかされる魅力がある。これも歳とって二度童に還った事とも関係しているのだろう。しかし少年時代のようにトンボとりやトンボ釣りに興じることは無く眺めて終わりだ。
郷里の水田地帯は田植えの真っ最中なのだろうが昔々、父母の法事で訪れた折りに圃場整備で既に消えてしまった「小鮒釣りしあの川」あたりを歩いたのだが水域に生物の姿は無く空にツバメも飛んでいない古里だった。少年時代、玄関土間上で育雛していたツバメの餌の大半はトンボだったのにお米の増産は成っても「沈黙の春」そのままの姿になっており、大方どこでもそうなっているのだろうなあ。コロナ前から帰省して無いから何年になるのかヒイ、フウ、ミイ、いっぱい、いっぱい・・・。