トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

孤爺さんが夜鍋をして甚平を縫ってみた・・・1

2024-05-24 | 何よりの楽しみ

 次姉から小千谷ちぢみと紬の反物を頂いた。「使い道が有るなら役立てて」と言う事なのだが金額にすればン万円にもなるので低年金高年齢では手出しが出来ない商品でもある。既に切り取り使われた形跡の有る生地は宗匠帽を取りそろえて作ってみたが被ると宗匠風とは大きく異なるイスラム風になってしまった小生であるのが理解できて飾り帽子に成り下がった。しかしこの型の帽子は折り返しをしなければヘルメットをかぶった折りの汗取り帽に最適なのが判り木綿布で重宝している。市販の汗取りキャップもあるけれど化繊で気に入らない。

 さて、筋を本題に戻すと夏の衣服に最適な甚平をこの生地で作る事にしたのだ。と言うのも市販のサイズは子ども用は120どまり、その上は大人用のMサイズで伸長170cmくらいからしか店頭にないのである。まあ、考えてみれば小学校高学年から成人の頃までの世代は甚平なんて着たいとも思わないだろうし親だって着せて「可愛いわあ!」と思わない頃合いでもある。てなもんで仕方が無いので手作りするしか無し。高級和服地が手に入ったから使わずしてどうするのだ、という感覚だ。しかし大きな問題がある。製図をするにモデルが無い。図書館に行き、書店に行き、ようやく一冊づつ用意出来たけれど記載に統一感は無く、それを消化しながら製図をしなければならなかった。目指すはサイズ140女子用とサイズ150男子用である。

 まずは女子用から作成したのだが反物の幅が僅かに不足するので別生地を足してデザインしてみた。これで紬やちぢみの地味さから少年少女期に着ても映える甚平となるだろう。上着は難なく仕上げれたのだったがパンツが難物だった。寸法表通りに製図して生地をカットし縫い合わせた一回目はどういう訳か小生でも有り余る大きさのサイズになって多大な時間を浪費して糸目を切り開く羽目に陥った。まあ、仮縫いとでも言おうか、そんな手順を省いた結果でもあるからしょうもないと言ってしまえば「けんもほろろ」の扱い、身も蓋も無いのだけれどその間違えた理由すら不明のままなのだった。

 再度、型紙を代え気を取り直して縫った物もお釈迦の扱いで、もう男子意気に感ず、で意固地で通すだけが突破口なのであったが、そのために夜鍋して早く目覚めるから未明から作業して小雨模様を幸いに夕食後までまた夜鍋して漸く陽の目、いいえ星の目、その上涙目、糸目を見続けた結果は乱視老眼に多大な負担を掛けたようで眼鏡の新調が必要になった。あーあ、銭金は思わぬところから漏れていく…。

 さて、別布はキャラクターデザインの生地を用意したがパンツならもう1本出来ると判ったので女子用はパンツ2枚にした。その時の前の型どりと修正した型との差が左上の写真である。まあ、初めての合わせ生地女子用甚平はかくして二昼夜にも及ぶ奮闘努力の末に大団円となった。しかし「仏作って魂入れず」の諺に似て「パンツ作ってゴム紐入れず」のままで、これは本人が居なければどうしようも無い事柄だが後の御愉しみ・・・。ちなみに女子用はちぢみでは無く紬地にしたのだがこれはちぢみだと涼やかだけれど透け感が有るからで男子用はちぢみで作る。ちぢみと紬は麻と正絹で5本残っているのだが小生用の作務衣は足りているし和服なんぞ要は無いし、何か良い使い道は無いだろうか。それには図書館や書店の縫物本コーナーにまた出没し情報漁りに行くべきだろうか。行くべきか行かざるべきか、それが難問だ。そしてもう一つの秘密、写真では判りかねるのだがキャラクターパンツの後身頃の図柄が逆さまになってしまったのである。修正しようにも生地は無いし後ろ側ならだれも気付かないだろうとだんまりを決める。

     


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