トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

喰らうは幼樹の葉、そして神隠し…

2018-07-02 | 小父のお隣さん
 庭のフェンネルにキアゲハの幼虫が溢れてきた。ウマノスズクサに溢れていたジャコウアゲハの幼虫は食べつくして一斉に姿を消すが、キアゲハの幼虫は終齢幼虫となり蛹化のために移動したのではなくイソヒヨドリの胃袋に消えるのであった。
 居間から見ているとホバリングして咥え去っている。上手なものだ。ジャコウアゲハの幼虫は狙われないから毒の存在は分かっているようだが、どこで学習するのだろう…。

 さて庭にはフェンネルの何年物になるか大株があり、この種子が発芽し若いフェンネルが出てきているのだけれど、これを目当てに産卵する。野生化したミツバもあるものの、最近はフェンネルに幼虫を見出す事が多くなった。フェンネルを育て始めた頃はミツバにだけ幼虫を見出していたものである。
 自ら食べていた食草に産卵する傾向があるのかどうか知らないけれど、フイールドに移植したウマノスズクサにジャコウアゲハの幼虫は見られないのが続いている。成蝶は普通に飛翔しているのにである。

 草本、木本に限らず、幼虫が多く見られるのは若い草木に多い。庭のフェンネルで言えば背丈は2m越えの株立ち状で食べるべき葉は喰いきれないほどあるのに食い尽くしてしまう小さな株に幼虫は群がっている。若ければ「みるい」状態で光合成も活発だから栄養価も高いのかもしれない。
 チョウの幼虫一匹からでも妄想は発展する事もあるのだ。老化防止に丁度よい。

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