この冬は降水量が少なく雨水頼りの三日月池は2月末には干上がってしまい日当たりの良い南側の底は泥が割れ始めてしまった。水の溜まりも北側の日陰に座布団1枚程度になってしまって「クロスジギンヤンマは絶滅!」の思いだったのだ。先日、「そろそろ発生する頃だから…」と見回ったものの脱け殻さえ無くて、僅か1個だけトンボ池で見出したのである。これで「三日月池のクロスジギンヤンマの発生」は絶望したのであったが、往生際の悪い孤爺としてはストーカーの如く再度の見回りに行ってみたのである。
その首尾は「神様!仏様、水神様、山の神様!アッラー様、孔子様!・・・おっかさーん!」と叫ばずにはおれなかったのである。何と何と抜け殻2個を発見したのである。つまりは全滅していなかったと言って良いに尽きる。オスかメスかは判断しようも無い孤爺であるけれど厳しい環境を生き残って羽化にまで至ったのは何とも祝着至極である。この結果で気が緩みポックリならないように「干上がりを少しでも防ぐために湛水量を増やすため土手の嵩上げをする」と厳しいタスクを課す事にした。これも一輪車で用土を運び胴突きで突き固めなければならないのだが現在、作業中の大クワノキ2本の処理集積が済んだら着手する事にした。
大クワノキの除伐はハンノキ林の創造にあるけれど除伐して下の棚との空間の連続が成されたからギンヤンマは好んで飛翔するはずだ。水源枯渇の心配は尽きないけれど老骨に鞭打っていれば気の緩みでポックリは防げるはずである。しかし鞭打ちすぎてガックリもあるやも知れんがまあ、年は巡るが歳は巡るべくも無い!のが生命体と言うものであるわい。