姥捨て山から帰宅。玄関前に黒いチョウがいるではないか。「ジャコウアゲハが羽化したのか⁉」と心当たりの蛹を点検しても該当する蛹は無かった。では一体、どういう種なのか考えたのだがアゲハの種類と思っても体格が極端に小さいのだが腹部や翅の裏側にはアゲハ特有?の赤い斑点が見える。
足りない知識で思考してもどう?こう?巡りでしかなく結論としては「羽化失敗の個体」であることは間違いなく、サイズの小さいのは栄養失調のまま蛹化した個体だろう」と言う程度で、また黒くて赤い斑紋がある事からアゲハ類の発育不良体として観たのだがさーてどうなのだろうか・・・。「黒いオルフェ」を連想して「オルフェ」で探したら「「オルフェウス」が出て来た。
これが冥界に妻を迎えに行くのだが日本の神話とうりふたつだった。こういう一致は古今東西珍しくも無いけれどそれにしても不思議であるが玄関前の黒い小さなチョウはもっと不思議だ。吸蜜出来る状態ではなく地上を這いずるしかないから自分のエネルギーが無くなるまでの命と思いたいものの玄関庇に営巣するイソヒヨドリに早い段階で一飲みされるのだろうとみている。まだ蟻の姿は見てはいないから生きながら身体を食いちぎられる悲劇は避けられよう。他力による身じまいで選択権のない命であるが一飲みはせめてもの救いだ。