この記事、前日に掲載したのと順序が逆になってしまった。これではギャグにもならん失敗である。さて先日の事、落下したら大怪我間違いなしの陥没穴の埋め戻しだけを行って洞穴部とその先の損傷部は手つかずだった。まあ、落下リスクが無くなったので大雑把では「良かろう」ともいえるが、まだ洞穴部は丸太を詰めただけだし水域との境はアッパッパーのままであるから「土嚢を積み上げて修復する」の思いを強く持って早めの7時半に出かけた。翌日は降雨予報なので何が何でも当日中に作業を終えたかったのであった。
まずは土嚢を作り積み上げねば始まらないが水通しが良く水に流れない砂材が全く無いフイールドなので用土は泥土になってしまう。その泥土は破損部の下側の水域に堆積した泥土を用いたのだが水域に立ち入っての作業となると足元は泥の中で動きにくい事、甚だしいのである。うっかり歩を進めようとするものなら長靴が抜けず倒れてしまう事はお約束の現場だ。その上、土嚢に詰め込むのが泥土であっても水に浸かる場所で土嚢作りは無理である。つらつらと無い知恵を絞りテラテラと輝く頭頂部をナデナデしながら考えた末にビールのカートンを台座にしてその上で土嚢を作る事にしたのだった。これだと水を吸い込む事も無く水切れが良くなるはずだ。
しかし詰め込む泥土は直浚渫土であるから水分が多い。尚且つ土嚢は意外に水分が抜けなくて、その分重くて緩い仕上がりとなってしまったのである。とは言え贅沢やわがままは非国民で敵性人民であるからして、そのまま11袋を積み上げて背後の洞穴部分には浚渫土を集積した。これで堤の西側法面を構成して洞穴部は上部から掘り崩し、ここは新鮮な浚渫土ではなく昨季に掘り上げておいた土を一輪車で6杯ほど運び埋め、ようやく破壊前の状態に近くなったのである。ただ土嚢の水分が抜けるまでには半月ほどは必要だからその分、目減りしてしまうと新たに用土を積み足さねばならなくなるだろう。でもでも、ここまで来ればようやく構造破壊を避けられる設えになったのだ。
上端面も整地完了