トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水中カプセルホテル

2022-07-16 | 性向有毒の翁なれば
 水中カプセルホテルと言われれば「涼を得られる快適ホテル」と思う向きもあろうけれど、これは「漁をさせない拘束ホテル」なのである。
 池のヨシノボリは二枚貝の幼生が寄生する宿主として入れてあるけれど肉食だからタナゴやドジョウと混泳はさせられない。それで個室を用意し最初はペットボトルの三本二段重ねで転がらない集合住宅にしたものの穴が大きすぎて脱出しタナゴの数を減らすという被害をもたらしてしまった。そこで園芸鉢底ネットで円筒容器縦型の生簀を作り昨季から入れ冬越しさせていた間によじ登り脱出。ヨシノボリと言う名前はヨジノボリから変化したのだと納得したのだった。

 それはともかく、先日に「池の水全部抜く」作業で捕獲しタナゴ用の浮揚水槽で隔離していたのを、ようやく再びペットボトルのカプセルホテルとして池に入れた。今回の穴は前回より小さ目で平たい頭部の幅半分程度の8Φ程度だ。これならエサ不足でスリムになっても脱出できないだろう。
 この形式だと給餌が面倒なのだが池にはモエビが居るからマツモをボトル内に入れて呼び込み易くする。池の底で安定するようにアルミ戸の枠を切って重りにした。これで転がらない。
 写真のペットボトルの中央にはヨシノボリがいるが、これを池に沈めてもヨシノボリの確認は容易になった。まあ、カプセルホテルなんて呼称しても実態は独房での拘禁に近い。現在いる二枚貝が産卵するかどうかは別にして晩秋には元の川に放流すれば冬越しの始末は不要になる。春になったらガサガサを行ない捕獲すれば十分なのだ。

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