トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

上の池の部分改修

2019-06-30 | 水辺環境の保全
 二つ池を水域の最上部として棚田跡4段までをを勢力圏にしている隣接グループの水辺世話役M氏が連休前から姿を見せない。6月の定例会活動時に様子を確認したかったのだが降雨で流れて聞けずじまいだ。
 80代後半なので健康上の理由が大きいだろうと推測するが電話で尋ねる間柄でもないのである。そんなことから放置されっぱなしになった上段の水域の保全や補修が滞ってしまった。隣接グループのメンバーで後を継ぐ人材はいないのであるし、結局は時折助っ人稼業と称し補修や保全に入らしてもらった小生が行うしかないのが現実である。

 手始めに最大の杞憂、上の池の流入土砂堆積防止とオーバーフロー改修に着手した。上の池への流入は常時50φの送水管に依る毎分20ℓ前後の流入水と降雨後の地表流水が主なところで、この地表流水が池への堆積を促進させてきた。
 これを防ぐために沈泥路に接続させて欲しいと話をしたけれど断られた過去がある。理由は「畦を作ると猪が掘り返すから」と言うもので、すでに沈泥路は畦で形成されており、たかだか2m増やしたところで「同じではないか」と思ったものの年上だし担当範囲でも無いので頓挫したのだった。
 まあ、「道理があっても正しくてもまかり通る訳でもない」信義則すらもそうなのが浮き世の浮き世たる所以。
   ➡     沈泥路の接続

                      ➡    堆積部の浚渫 

 オーバーフロー部も度重なる漏水にもめげず土嚢を積み上げ丸太ダムを構築し土嚢を積み上げてようやく安心できる幅を得られたのだが、水位を下げたいために度々土嚢袋を外される。これで密閉が損なわれ新たな漏水になる事を繰り返して来て、この沈泥路接続とオーバーフロー部の強固改修の二点は小生にとり頭痛の種でもあり悲願だったのだ。
 ここにきて世話役のM氏が戦列を離れれば「鬼の居ぬ間の洗濯」ならぬ「鬼の居ぬ間の構築」が最も正解に近い。まあ「他人の不幸は蜜の味」とまでは認識していないけれど、結果的には「他人の不調は池の益」である。これが不適切なら「風が吹けば池谷が整う」・・・。人間、我が意を射ると傲慢になるものか。
 作業前 ➡   橋材を堰に転用 ➡   改修終わり

この記事についてブログを書く
« 今日のとんぼ「早速の御利用... | トップ | 禍は思いがけずに降ってくる... »
最新の画像もっと見る

水辺環境の保全」カテゴリの最新記事