トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二点位置流れ・昆虫スコイぜ!「クロコノマチョウの蛹」

2023-06-28 | 小父のお隣さん
 幼虫は発見できなかったものの蛹と抜け殻、産卵に来たのか羽化した個体なのか判明しない成虫が数頭、二つ池の葦の中に見えている。せっかくなので池に立ち入って撮影してみた。幼虫も緑色で頭部の黒いデザインがお洒落に見えるのだが姿を見る事が出来なかった。
 一方、緑色の蛹と抜け殻は多数ぶら下がっていていつもより数が多い様にも感じたのだった。とは言えクロコノマチョウはそれほど関心を持って観ている種でも無いので「いつも通り」なのかも知れない。

 葦の本数は制限させてもらうからクロコノマチョウには申し訳ないけれど葦が無ければススキで構わない種でもあり小生としては葦の席巻で基盤層に漏水孔を形成される事を防ぐ方が最優先なのである。生えている葦の姿は弱弱しくとも地下茎は指の太さもあるのが普通でこれが走って腐食した後は漏水トンネルを形成してしまう。
 ここにイモリやカニなどが入り込み定住しながらトンネルを広げてしまうと厄介この上なくなる。そんなわけで葦は父祖の代から水田の大敵なのだった。フイールドの水域は勿論、水田でも無いし水稲を植えてあっても稲作ではないのだが湛水を阻害する要因の一つとしては侵出は管理しなければならない存在である。

 勿論、アシ原までもならずともアシを頼りの生物もいるし環境としても重要な役割を持つ範囲はあるものの小さなフイールドであるからこそ忌避もして維持もしてバランスを取り続けなければならないのである。こんな時、脳裏に浮かぶのはやはり「動的平衡」なのだった。


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