『凍て返る民を知らざり政所かすみ人無き永田材無く』
『罰漢の朦朧の滝中の川』
『逃げる人垢で身を立つ時の人』
『花便り嬉しくも無し鼻模様』
アカデミー賞の短編アニメ部門と外国語映画部門に日本の映画が選ばれた。選ばれて心から喜べる者と、長らく脚光をあびながら落胆だけしかない者との乖離のなんと大きなことよ。
連日、三毒で身を固めている輩の世も末のごとき振る舞いだけが目だった報道の中で、久しぶりに拍手だ。しかしその小生も『国ぬかるむも茄子うまし』なのだ。