トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヤマルリソウ咲いていた

2019-03-23 | 小父のお隣さん
 水源地への林道斜面にヤマルリソウの群落がある。通りすがりに覗いたら満開だった。小生としてはヤマルリソウはヤマルリソウだけど勿忘草をついつい連想してしまう。「忘れな草」を歌ったのは倍賞千恵子だったか森山良子だったか「忘れるさ」なのだけれど、植物や動物を糸口に遠い記憶が蘇える事は有るもので、こういう事が回想療法につながるのだろう。

 この群落の背丈は低いのだが尾根二つ隔てた林内のヤマルリソウは20㎝ほどの高さがある。どちらも日照条件は同じようなのだが遺伝子が多少は異なるのかどうか分かるはずも無し。

                         

久しぶりの取水地作業

2019-03-23 | 水辺環境の保全
 順調だったと言えば順調だった隣沢からの送水。昨年末から送水管内の排砂作業をやっておらず、吐水口での流出量は16ℓ/分になっていた。最大吐水量のほぼ半分なのでエンジンポンプを積載して隣沢の車で入れるところまで入る。後は抱えて河床を上がる。

 作業前 ➡     送水中 ➡     強制排砂終了
 取水升取水管口まで砂泥は溜まっておらず、この事が順調に送水できていた要因であるけれど、取水升のフイルターは半分ほど砂泥で覆われて入り切れない水が流出してしまっていた。まずこの部分を清掃し取水升内部の堆積した砂泥を笊で掻きとった。
 径20㎝の笊で10数杯を浚って、送水管管内にエンジンポンプからのホースを送り込み送水開始。圧力を高めれば早く終わる計算だけれど、内部抵抗が高まるとホースが抜けてしまう。ここは微妙なスロットル加減が必要だ。

 おおよそ40分の圧注も最後の10分程はややエンジンの回転数を上げて圧力を高める。管内流量を変動させることで残っている砂泥を動かす目論見である。この間に流路の清掃と流れを整えた。流れが滞っていたり広がって流速が落ちると河床内部に伏流していく水量が多くなるだろう。

 40分の強制排砂作業を終え管末吐水口の流量を測定したら26ℓ/分あった。一応は最大吐水量を達成したのでポンプは収納した。排出された水は薄茶に濁っている。この色は砂泥の色でなく管内で増殖した茶色の微生物の様で浮遊して流れてくる。そのため濁っていたのだが今まではこのようなことは無かった。恐らく長期間ポンプを使用しないで通水させていたために発生したのだと思われる。
 今回の作業で久しぶりに行った水源地だが、河床が低くならないように「谷止工」に着手せねばと改めて思った現場だった。