トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

希にスイーツ爺爺 2 「きよみ羊羹風」

2019-03-12 | 何よりの楽しみ
 ともかく家で喰うだけで手に負えない量の美味しいミカン「きよみ」を頂いて、傷みが進まないうちに消費しなければとスイーツの第二弾は「羊羹」にチャレンジした。それでも傷みの進行に負けそうなので比較的痛みの無い玉はフイールドの駐車場で会友に分け、たまたま活動に訪れたおチビちゃん達に分け、痛みの早い玉から可食部だけを切り取ってジュース作りから始める。

 我が家には「ジューサー」なんて文明の利器はないから昔ながらのネットで絞り採る製法である。可食部を圧力なべいっぱいで果汁1300ccを得て、これに寒天2本を浸し揉んで千切って加熱する。
 水は一切使用していないから焦げ付かせないように攪拌しながら多少煮詰めて溶液は完成した。これを容器に入れて一晩冷蔵庫で冷やして出来上がり。
 フイールドから帰宅してからのデザートとして食してみたが、砂糖や香料など全く使わない事で甘味や風味が不足した感は否めなかった。やはり「スイーツ」なのでそれなりの添加物は必要だったが食後感である。

 とは言え寒天と新鮮な糖度13度きよみのジュースで作る「羊羹風」は見た目は悪くない。食味と言うと少々苦みが混入している感じだった。まあ、あんまり素材だけでシンプルになんて姿勢では「美味しさが不足」で美味くはならないのだと実感したが、それでも「健康的な食品」の立ち位置は崩れていないだろう。
 結論としては「美味しいスイーツは不健康!」チャンチャン…。

 さて当初は「羊羹」が狙いだったものの口当たりは「羊羹」にはならなかった。小生的には祖母が作ってくれた「芋羊羹」をイメージしていたけれど素材が芋のような固形物で無かったこともあって「寒天」そのものの食感で少々ガッカリ。
 これをサイコロに切って糖蜜でも掛ければスイーツ度は増すのだろうがコンセプトと離れてしまう。何と言うか年取ると頑固になってしまうのを実感。
 まあ、スイーツマスターへの道は険しく甘くないのであった。

 可食部切り分け  ➡   寒天を溶かす  ➡   容器で固める