トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥水池4の改良

2019-03-17 | 水辺環境の保全
 着手前  ➡   拡幅浚渫中 ➡   作業終了
 泥水池4は水系の最下部で、そのため度々水切れになりやすい。隣沢からの送水に頼っている水系では断水イコール干上がるのであり、その中で泥水池4は水深も浅く堪水量も少なめなので影響が出るのが早い。

 そこで少しでも堪水量を多くして干乾びるまでの時間稼ぎをするために掘り下げと拡幅、また水位を上げる算段をした。これがうまくいけば上流部で排除してしまったヒシをここに復活させられる。何故排除したかと言うと、余りにも繁殖力が強く水面を全て覆ってしまい、トンボの産卵や水中環境の悪化がもたらされると感じた事に尽きる。
 そのうえ熟したヒシの実は流れに乗って下流域に勢力を広げ始め、周囲と折り合いをつける性質ではないと見た。
 一方でS先生によれば「ヒシをよりどころにするトンボの種もある」と聞いていたので、水域に拡散席捲する心配のない泥水池4の環境で囲ってみる気になった。

 まず泥浚いを行いつつ、浚った泥土と拡幅で出た土で東側の堤の補修と西側の堤を高くした。この周囲を固める作業を行ったうえでオーバーフローの高さを10㎝上げた。「たかだか10㎝」と思われるかもしれないが、浅い水域での10㎝は大きい数字だ。満水になると長靴で立ち込むにギリギリの深さになる。
 水田皮膚炎の汚染発症歴があるので素足では立ち入るのは避けたいのである。

 ボチボチと3日ほど要して作業は終わった。オーバーフロー部からの流出部に猪対策の護岸をしたいけれど急ぐ作業でもないから後回しだ。水面面積で2㎡ほど広がって湛水量は恐らく倍近くまで増えたはずだ。

 東側の堤      西側の堤      オーバーフロー改修

          トロル爺ドロの遊びに果てるとも余の節々の痛み絶えまじ