トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

タゴガエル初鳴き

2019-03-11 | 小父のお隣さん
 トンボ池の取水口付近でタゴガエルの鳴き声を聞いた。初鳴きのせいとでも言うのかくぐもった音である。
 通常初鳴きを知るのは林道わきの絞り水の出ている地滑りのあった辺りなのだが、冬眠から目覚め移動してきたと言うよりトンボ池取水口当たりの穴で越冬していたのであろう。
 このカエルもシュレーゲルアオガエルと同様に声は聞くけれど姿を見るのは難しい種なのである。

真白きホトケノザ

2019-03-11 | 小父のお隣さん
 フイールドへ行き来する道路端に「白いホトケノザ」があると、今年初めて訪れたSさんが教えてくれた。場所は市道から入ったところだと言う。それで「ピン!」ときたのは、車で通り過ぎる時、小父さん二人が遮光布を被り膝をついて撮影している姿を見てきたばっかりだったのである。

 一輪車のパンク直しをし、取り付け帰る道すがら車を止めて立ち寄ってみた。まさしく「白花」であったが、S先生は「わりと白色花はありますよ」とこともなげに言っていたものの小生には初めての白花である。何株かあるようで道端で目立つ。これではおっつけ盗掘されるのだろうと少々侘しい気分で盗撮してきた。

 たまたま見たのは大震災記念日の前日で「白花のホトケノザ」だったのは何かの縁だったのだろうか…。白の色彩象徴は多々あろうが、こじつけであるにしても小生は寂聴浄化、リセット・スタートなどの意味にとった。ましてや「ホトケノザ」なのであって、小生としては犠牲者の冥福と被災者の元通りの生活を願うばかりである。
 眺めていたら「真白き・・・」で始まる唱歌を思い出した。悼む心持は消えないものであることよ…。

 近くの通常花          

*忘れ得ずして亡霊のまま

2019-03-11 | 大震災
          旅路閉め姥捨て村へフキノトウ

          復興へ学徒先出し塵掃除

          また越すや行きつく先は路上なり

          汚染さえ無ければ家族ここで生く

          絵そらごと糧なき復興春砂塵

          死の建屋吞み込む人生宇宙的

          時経てど原発棄民や春つむじ

          釜地獄蓋無き手立て春の海

          釜崩壊家族人生各分裂

          除染不可帰れない郷帰りたい

          老棄民ついの棲家と帰還なり

          自主逃避企業と国が春一番

          星月夜我の御魂の羅針盤

          千三つすらも汚染の国の策

          遺構なき被災地のいま蜃気楼