トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今年は酉年

2017-01-05 | 感じるままの回り道
 今年は全国的に酉年だからと言って渦中で揉まれる訳でもないが、腰や肩は揉まれたい今日この頃なのだ。やはり歳である。
 郷里を出てから鶏とは縁が切れ、鶏肉を食べる時ぐらいしか出会いが無い。とは言え鶏に固執する理由もないから身近な鳥で気分直しをするけれど腰痛までは治らない。それはともかく少年時代、婆様が達者だった頃は二階で鶏を数十羽飼育していた。農家の家屋だから大きい事は大きいのであるけれど一階の一角で牛馬を飼うのとは全く異なる二階の床で放し飼いだったのだ。

 まだ目がさめやらぬ早朝に婆様が用無しの菜切り包丁でゴリゴリと床の糞を削り取る音を聞いていたのを思い出す。閉口したのは鶏に寄生していたダニが人間様にも取り付いてきた事で、この痒みには悩まされたものの対策などは無し、村の環境衛生活動の一環でハエ・蚤駆除のために一軒一軒リヤカーに乗せた燻蒸機で家ごと燻蒸される時を待つだけだったように記憶している。

 恥ずかしい話は横に置いといて、現在の自宅周りの鳥と言えばツグミ、ジョウビタキ、メジロ、ヒヨドリ、シジュウカラなどを目にするが、今冬、賑やかなのがスズメである。冬季だけ餌を置く餌台に集まって来るようになった。大勢で来る時は早朝が主で近所のスズメたち総鳥が来たと思えるほど賑やかしい。ガラス越しに眺めて楽しむものの「鳥インフルエンザ」の流行期では親しく合コンと言う訳にもいかない。残していった糞には気を使う。

 それはともかく、キビキビした動きは見ていて楽しい。まあ、餌はキビではないのだが厳しい生存競争下、スズメの巣作りする場所が減ってきたので、軒下に雀専用の巣箱ならぬ隙間を作ってやろうと思いつつ、高い場所は苦手なので躊躇しつつ何年も経ってしまった。今年は酉年だから取り掛かろうか…。