近くの美術館へ企画展を観に行ってきた。
きっかけは1か月ほど前、行きつけの居酒屋さんで出会った人だ。その人は美術館の学芸員さんで、美術についてはもちろん、自身の経歴についても興味深い話をしてくれた。私もなけなしの美術関連知識をフル動員して、あれこれ質問したりして・・・本当にいろんな話を聞くことが出来た。デザインは芸術なのか?イラストや漫画は?映像はどうなの??そんな疑問に対しても知見を得ることが出来た。ああ、今思えばなかなか素敵な夜だったな。会話も盛り上がって本当に楽しかった。
こういう出会いがあるから居酒屋さんに通うのはやめられないんだよ。
・・・話が少し脱線したけど、その学芸員さんが『ぜひ観に来てください』と言っていたのがこのところずっと心に引っかかっていた。
企画展は今日が最終日。行くしかないだろう。
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サザエさんたちがお出迎え。
生原稿や、作者姉妹が蒐集した美術品などを展示する企画展である。
長谷川町子さんは、忙しい漫画家生活の合間を縫って月に2回は歌舞伎を観に行っていたという。また稼いだお金で美術品をコツコツと蒐集していたようだ。
第一線で長く活躍するには、芸術(伝統芸能?)から刺激を受けて、そこから何かを貪欲に吸収して、自分なりに消化したものを作品としてアウトプットする。そういう姿勢を継続する必要があるのだと感じた。
余った時間を持て余して、ついダラダラしてしまいがちな己の生きざまを少し反省した。
あと漫画の生原稿には継ぎ接ぎが多くて、描くことの大変さを改めて知った。
私は絵を描けない人間なので余計に、である。
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またいつか居酒屋さんであの学芸員さんに出会ったら、今日の話をしよう。
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